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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
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持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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堂上篤&笠原郁について 大兄より

今回の図書館SSは 「堂上篤&笠原郁について 大兄より」 です。
「郁の兄」 を見たいとコメントを頂いたので書いてみましたvvv
気に入って頂けるとウレシイでっす!
時期的には 「シアワセになりましょう」 のすぐ後くらいです。


堂上篤&笠原郁について 大兄より


 「大兄ちゃん!」

呼ばれて、振り返って...目を瞠った。

そこには、笑顔でこちらに手を振る女性がいた。

膝上丈のスカートに踵の低いパンプス。

化粧は薄いが、艶やかな唇。

背が高く、スレンダーなスタイルはそのままに。

およそ2年ぶりに会った妹はとても綺麗になっていて...見違えた。

これがあの ”郁 ”か。

小さい頃から自分たち3人の兄と同等のような顔をして、
後ろをついて来た妹。

ジャージにサンダルつっかけて茨城の寮から出てきた2年前には、
そんなに変わったとは思わなかったのに。

無言の兄に首を傾げながら、郁がもう一度呼び掛ける。

 「大兄ちゃん?」

 「あ、いや~、お前も女だったんだなーと、思って」

 「何、言ってんの!あたしは生まれたときから女ですっ!」

郁がつんと横を向く。

その時、郁の後ろにいた男が一歩進み出た。

視線をそちらに向ける。

すると、その視線に気付いた郁が向き直って隣の男を紹介する。

 「こちら、堂上篤さんです」

 「堂上篤と申します」

郁より小さい。

はっきりとした口調。その瞳は真っ直ぐに自分を見ている。

そして生真面目そうな表情。いかにも堅物といった風情だ。

 「篤さん、一番上の兄です」

こちらからも挨拶を返し、取り合えず店に入ることにした。


 ***


妹が 「結婚する」 と、親父に連絡をしてきたのはつい最近だ。

相手は5歳年上の上司だという。

お袋は郁の 「結婚」 自体には反対していない。

しかし、相手が妹と同じ危険な戦闘職種で、郁自身も仕事を
辞める気は無いと聞かされて難色を示している。

ちなみに来週には茨城の実家に二人して挨拶に来ることに
なっている。

そのときに会えるものを、出張のついでとはいえ自分がわざわざ
会いに来たのは親父の配慮だ。

どうやら先に面識を持たせて、自分を郁と彼の味方に付けさせたい
らしい。

まあ最も、自分が味方になるかどうかは ”彼 ”次第、だけれど。

しかし、こんな堅そうな男、無茶で無鉄砲な妹と合うのだろうか?


 ***


店に入ると郁と彼が並んで座り、差し向かいに自分が座った。

仕事の話、彼の家族の話、最近の近況。

彼はどんな話にもきちんと誠実な答えを返してきた。

そんな話をしている内、ふと思いついて口に出した。

 「そう言えばお袋、言ってたぞ。郁は 『王子様』 はもう良いのかって」

 「げっ! お母さん、覚えてたの!」

郁が慄いたように思い切り引いた。

 「お前、その話、お母さんにまで...」

彼が頭を抱えて呻いた。

 「や、違うの。 あたしが 『王子様』 って言ったわけじゃなくてっ」

郁がしどろもどろに説明を始める。

前に親が職場見学に来たとき、図書隊員になった理由を訊かれてっ!

あたしは 「助けてくれた図書隊員がいて、その人みたいに本を
守りたいって思った」 って言っただけなのに、お母さんが勝手に
『王子様』 って、言い出して!

 「そのときはあたし、王子様の正体知らなかったけど、堂上教官を
  意識していたのは間違いないしっ。 でも、あたしは今の堂上教官を
  好きになったわけでっ!」

焦るに従って声が大きくなる郁に、店内の注目が集まって来た。

手振りで声を落とすように示しながら

 「あー、大体分かった。要するにその王子様は堂上君で、でも
  それとは関係ナシに彼を好きになった...と言いたいのか?」

 「そう! そう言いたかったのっ! さすが大兄ちゃんっ!」

郁が力強く断言した。

 「郁...その話、もういいか?」

『王子様』 の彼はさすがにいたたまれないらしく、目を逸らしている
顔は赤い。

照れている顔は、最初の堅物なイメージから大分変わって来た。

ふ~ん。意外と顔に出るタイプなんだな。


その時。

 「財布が無いっ!」

店内に悲鳴が響き渡った。

その瞬間、出口付近にいた男の肩がビクリと震えたかと思うと

一気に店の外に駆け出した。

郁と彼が同時に立ち上がり、その男の後を追う。

自分も続いて店の外に出ると、通路側の席にいた郁の方が先行
しているのが見て取れた。

そのとき、犯人が進行方向にいた老婦人を突き飛ばした。

よたよたと倒れそうになる老婦人を見て、郁の脚が止まりかけた。

 「郁!こっちはまかせろ。お前は追え!」

 「はいっ!」

郁の脚が再びスピードを増した。

倒れそうになった老婦人は倒れる前に彼が抱きとめた。

走る郁の背中を見て、思い出した。

ああ、なんだ、昔と全然変わってないじゃないか。

犯人のすぐそばまで接近した郁は、手を伸ばして後ろから襟を掴み、
思い切り引き倒した。

仰向けに倒れた犯人のマウントを取ろうと、郁が犯人の両肩に膝を
乗せかけたとき彼が追いついた。

 「頼むから、スカートの時は止めてくれ...」

彼はため息混じりに呟くと、郁の腰をさらって立たせた。

そのとき、店の者が連絡したのか警察官が駆けつけて来た。


 ***


警察官に連行されている犯人を見送っている二人に近づき、

その背に声を掛けようとしたら、彼の不機嫌そうな声が聞こえた。

 「お前、さっきから元に戻ってる」

 「は? 何がですか? 」

彼は何も言わない。

 「教官?」

 「呼び方が戻ってる」

 「ああっ!」

郁が口を押さえた気配がした。

 「ごっごめんなさい! あっ...篤さん!」

 「今はプライベートなんだがな」

あはは。彼が拗ねてるよ。

 「だって、5年も 『教官』 って呼んでいたのに、そんな急に
  無理ですよぉ」

今度はぷうと郁が膨れた声を出す。

いやもう、聞いてるこっちが照れるわ。

 「お二人さん、そろそろ良いかな?」

声を掛けると二人ともギョッと振り返った。

 「だっ、大兄ちゃん、今の聞いてた?」

郁の顔は真っ赤だ。

彼の耳も赤くなってる。

全く、似たもの同士なんだな。この二人は。

ところで。 と、にやにや笑いながら彼に向き直る。

 「俺も名前で呼んで良いかな? ア・ツ・シ・クン」

冗談で言ったつもりだったのだが、彼は 「はい。どうぞ」 と、
生真面目に答えた。


 ☆ おもちゃは、どこに行ってもおもちゃになる運命だと
    思います。(笑)


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コメント

きゃ~♪大兄ちゃんだぁ~!

いつも「次は何だろう~?」楽しく読ませてもらってます!
そうですよねぇ~、あのお父さんなら笠原家の男衆を裏で味方にしようとしてくれますよねぇ~。
その内、大兄ちゃんも「誰か俺に強い酒くれ~っ!」ってなるんでしょうか(笑)

今回もとってもおもしろかったです!!
私も郁の兄の話は読みたかったのでとってもうれしかったです☆
出来れば他の兄、中兄や小兄の話もかいて欲しいです!!

ア・ツ・シ・ク・ン

新鮮なお話でした!!
堂上教官が笠原家族に迎えられる画が思い浮かびました。
笠原家族には「篤くん」って呼ばれるんですよね!
おもしろい♪

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