図書館戦争アニメ

『図書館戦争』公式サイト

堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

カテゴリー

プロフィール

りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

最近の記事

Twitter

月別アーカイブ

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールアドレス rikapengin2010@yahoo.co.jp

リンク

ペンギンウォークバナー

ペンギンウォークバナー
よろしかったらお使い下さいなvvv

りかの本棚

リンク

当ブログは二次創作サイト様に限り、 リンク・アンリンクフリーです。
有川サーチ

太陽

文庫部屋

cachette

love.love.library

堂郁デート 13 初詣編

今回の図書館SSは 「堂郁デート13 初詣編 」 です。

時期は正化35年の1月。

堂上サンと郁ちゃんが付き合い出して初めてのお正月で、
郁が堂上家に年始の挨拶に行った翌日の話です。

いやいや~
随分と久しぶりの図書館SSになってしまいました。


堂郁デート 13 初詣編


初めて行った彼氏の実家。

そんな彼氏の家で酔っ払って倒れてしまうという様を
さらしてしまい、サスガにちょっと恥ずかしかったけれど。

最初こそ緊張していたが、飾らない堂上家の面々はむしろ
郁にとって実家よりも居心地が良かった。

何だかんだ言って結構楽しかった堂上家への年始挨拶の
翌日は、待ちに待ったデートだ。

1日目は初詣に行ってバーゲンを覗き、そして2日目は映画に
行くことになっている。

いつもは武蔵境の駅で待ち合わせているが、今回は年末年始で
寮内も人が少なくなっているので共同ロビーで待ち合わせだ。

約束した時間は夏ならもう明るくなっている頃合だが、この時期は
陽が昇っていないので外はまだ薄暗い。

郁がロビーに行くとすでに堂上が待っていた。

「ごめんなさい。お待たせしました」

郁が声を掛けると 「いや、大丈夫だ」 と、堂上がソファから腰を
上げた。

そして、郁を見るなり渋い顔で言った。

 「お前、マフラーは?」

確かにショートヘアの郁の首が見えていると寒そうではある。

 「あ、忘れちゃった!すぐ取って来ます」

女子寮の方に踵を返しかけた郁の手を堂上が掴んだ。

 「いい。時間が無い」

初詣に行くのに、そんなに急ぐことが有っただろうか。

思わず堂上の顔を見返した郁の首に、堂上は自分のマフラーを
巻きつけた。

無造作にぐるぐるに巻かれたマフラー。

コーディネイトも何も有ったもんじゃない。

もうっ!せっかく頑張ってオシャレして来たのに。

 「そうですよね。班長としては部下に風邪を引かせるわけには
  行きませんもんね」

思わず拗ねてそう言うと、おでこを中指の節で軽く小突かれた。

 「アホウ。今は彼氏だ」

素の表情で言われ、顔が火照るのが分かった。

マフラーで顔の半分が隠れていることに、郁はこっそり感謝した。

 「良いから。行くぞ」

 「...はい」

堂上に手を引かれたまま、郁は玄関に向かった。


 ***


今年初めてのデートは結局 "初詣は後回し" ということで、先に
電器屋の初売りに行くことになった。

行きの道中に見せられた家電量販店のチラシには 「先着20名様」
というデジカメにマーカーで印が付けられていた。

 「昨日の詫びとクリスマスの分だ」

どうやらこのデジカメを郁に買ってやるために堂上が急いでいた
のだということは分かった。

けれど、一体何ゆえデジカメなのかは郁には分からない。

無事、お目当てのデジカメを手に入れてほっと息をついたとき、
郁が堂上の袖を引っ張った。

 「あの、堂上教官も何か欲しいものは有りませんか?」

郁は年末の堂上の誕生日にはプレゼントを渡していたが、
クリスマス・プレゼントは渡していなかった。

図書隊関係者にとって "クリスマス" とは、家族と団欒したり、
恋人と語らったりする行事ではなく、シャカリキで仕事を回す時期だ。

ゆえに "クリスマスに特別に何かする" という意識は希薄だった。

昨日の詫び込みとは言え、堂上に高価な物を買ってもらった以上、
郁も何かお返しがしたかったのだ。

 「いや。特に欲しいものは無いから気にするな」

郁の気遣いに、堂上が微笑んだ。

 「でも、それじゃ...」

言い募る郁の頭に軽く手が載った。

 「彼氏らしいこと、させてくれ」

そろそろ、付き合って半年。

郁と二人きりのときの堂上は甘く、業務中の上官としての堂上と
のギャップに、郁は未だに戸惑ってしまう。

本人、分かってやっているのか、いないのか。

そんな堂上に、郁はいつもドキドキさせられっぱなしだ。


 ***


電器屋のあと、ついでにあちこちの初売りを見て回ったり食事を
したりしていたら、神社に着いたのはもう夕方だった。

敢えて大きな神社は避けて、人が多く無さそうなところを選んだ。

お参りしたあと、境内を歩く郁の目が出店に釘付けになっている
ことに気が付いた。

たこ焼き屋の前で堂上が足を停める。

 「食うか?」

間髪を入れず 「はいっ!」 と答えた郁に、思わず苦笑する。

堂上が1パック買って渡すと、郁は 「わあ!ありがとうございます」 と
笑顔で受け取った。

高価なものを買ってやると気にするくせに、こういうものは遠慮せずに
嬉しそうに受け取る。

そんな郁が、可愛くて愛しい。

人の流れの外れた木の陰で郁がたこ焼きをパクつき始めると、堂上は
朝買ったデジカメを取り出した。

カシャ!

シャッター音に郁が顔を上げると、堂上がデジカメを構えていた。

 「あーっ!今、大口開けてたとこ、撮ったでしょっ!」

郁が抗議の声を上げる。

 「お前は食ってるとき、良い顔するからな」

しれっと言われて、むむむ、と郁は考え込む風情を見せた。

 「...それって、女子としては微妙です」

 「そうか?可愛いと思うけどな」

パッと顔を赤くした郁が、たこ焼きを抱えたままうつむいた。

 「もう、またサラリとそういうことを...」

その呟きは堂上の耳にも届いた。

 「堂上教官も、たこ焼き食べませんか?」

まだ赤い顔をいきなり上げて言う郁の表情は何か思いついたようだ。

 「いや、俺はいい」

そう答えるのを予想していたのか、郁は爪楊枝にたこ焼きを突き刺し
持ち上げた。

 「じゃあ、1コだけでも。はい、あーん」

郁の顔は 「どうだ!やれるもんならやってみろ」 と言わんばかりだ。

思わず吹き出すところを抑えて、堂上は郁の手のたこ焼きにパクリ
と食いついた。

そしてそのまま自分の額を郁のおでこにこつんと当てる。

 「うまいな」

郁の瞳に自分の姿を映しながら言うと、郁の赤い顔がもっと
赤くなった。

仕掛けたお前が照れてどうする?

 「堂上教官、反則技です」

そんなことを呟いた郁に 「お前が俺に勝とうなんて10年早いわ」 と
笑うと、郁が悔しそうにそっぽを向いた。

「そんな顔も可愛い」 なんて言うと、また郁は拗ねそうだったので、
それは胸の裡に収めた。


 ***


楽しかったデートの帰り、すっかり暗くなった道を手を繋いで
二人で歩く。

 「門限にはまだ時間が有る。ちょっと公園に寄って行かないか?」

堂上の誘いに郁は潤んだ目をしてうなづいた。

ゆっくりと公園内を回ったが、ここぞというポイントには必ず先客の
カップルが居た。

考えることは皆同じだ。

そうこうしている内に公園を1周してしまった。

また入り口に戻って来たわけだが、もう1周するというのも
何となく気恥ずかしい気がする。

堂上は軽く頭をかくと、郁に 「帰るか」 と声を掛けた。

 「そうですね...」

郁のがっかりしたような様子を見て、ふいに抱きしめたい衝動に
駆られたがそこはグッと堪えた。

結局、門限には余裕で寮に着いたが、ロビーには人っ子ひとり
居なかった。

元々、年末年始の休暇でかなり寮内の人は減っている。

何となく離れがたくて、二人並んでソファに座る。

しばらくお互い無言だったが、沈黙に耐えられない郁がどうでも
良いようなことを口にする。

 「えっと。...明日の映画、面白そうですよね!」

 「ああ、そうだな」

そのとき、郁の手に堂上の手が重ねられた。

驚いて顔を上げた郁の至近距離に堂上の顔が有った。

郁の目がそっと閉じられる。

そのまま唇が重なろうとしたそのとき、玄関の開く音がロビーに
響いた。

二人は慌てて飛び離れたが、帰って来た隊員は堂上と郁に
気付くことなくそのままバタバタと男子寮に走り去った。

時計を見ると門限ギリギリだ。

堂上が思わずため息をついたとき、同時に郁からもため息が
聞こえた。

二人、顔を見合わせて苦笑する。

 「じゃあ、あたし戻りますね」

そう言いながら郁が腰を上げた。

 「また、明日です」

小さく手を振る郁にからかい口調で声を掛ける。

 「寝坊すんなよ?」

 「大丈夫です!あたし、遠足の日は早起きするタイプですから!」

それもどうかと内心思ったが 「おう!明日な」 とだけ答えた。

郁の後姿を見送りながら

 「寮生活ってのは不自由なもんだな」

と、堂上が呟いたことを郁が知ることは無かった。


 ☆ 堂郁カップルはお互いがお互いにぞっこんでありマス!(笑)
   そんで堂上サンが "開き直り宣言" に至るには、こーんな
   ことが有ったりして。(笑)

スポンサーサイト

<< 拍手 | ホーム | 第3回 地元オフ会vvv >>


コメント

やったー!!
久しぶりの図書館ssですね。
毎回楽しく読んでます。
今年もよろしくおねがいします。

きゅんきゅん!

図書館戦争だいすき!
有川浩だいすき!
このごろになって実写化を夢みてます!

このお話きゅんきゅんv-513

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP