FC2ブログ

 図書館戦争アニメ

『図書館戦争』公式サイト

「Love & Love」 通販中

「Love & Love」(2017/10/8 発行)通販いたしております。ご希望の方はメールフォームか メールアドレス rikapengin2010@yahoo.co.jp にてご連絡くださいませvvv

堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

カテゴリー

プロフィール

りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

最近の記事

Twitter

月別アーカイブ

FC2カウンター

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

メールアドレス rikapengin2010@yahoo.co.jp

リンク

ペンギンウォークバナー

ペンギンウォークバナー
よろしかったらお使い下さいなvvv

リンク

当ブログは二次創作サイト様に限り、 リンク・アンリンクフリーです。
有川サーチ

太陽

文庫部屋

cachette

love.love.library

笠原郁について 悠馬より

今回の図書館SSは 「笠原郁について 悠馬より」 です。
時期は 「別冊」 の 「吉祥寺の立て籠もり事件」 の後くらいです。
悠馬・大河ともに高校3年生の春です。


笠原郁について 悠馬より


 「笠原さん!」

図書館の食堂から出て来た見知った後姿に声を掛けると、
その女性は笑顔で振り返った。

今日は内勤らしく、パンツスーツを着ている。

 「あれー、悠馬と大河じゃん。何か久しぶりだねー」

こうやってたまに会って声を掛けると、彼女はいつも屈託なく
話してくれる。

 「笠原さんこそ、めずらしく1人ですね」

館内警備は2人1組だ。

悠馬の言葉に郁が答えた。

 「今日は堂上教官がバディなんだけど、用があって先に出たから」

それから郁は、二人を見上げるようにしてしみじみと言った。

 「それにしても、何だか会う度、二人とも背が伸びてる気が
  するよー」

悠馬も大河もすでに郁の身長を追い越している。

特に大河は手塚にも追いつきそうな勢いだ。

悠馬から見たら、会う度に変わって行っているのは郁の方だと思う。

郁と初めて会ったのは中二のとき。

その頃の郁はまだ学生っぽさが抜けてなく、典型的な体育会系
女子に見えた。

そして今は高三だ。

特にここ最近の郁は、自分の目から見ても綺麗になったと思う。


 「二人とも受験生かー。将来何になるとか、考えてんの?」

郁の問いに即座に答えたのは大河だ。

 「笠原さん、俺、図書隊に入るよ。そして防衛員になる!」

大河は郁の目を見て言い切った。

 「そっか!がんばれ。応援してるよ」

郁は顔をほころばせた。

 「悠馬は?」

 「僕も、本を守る人になるよ。でも、守るのは本だけじゃないけどね」

 「え?」


昨年の、敦賀原電テロに端を発した一連の当麻事件。

事の推移をテレビで見守った。 自分は全くかやの外だった。

当然だ。

いくら自分の知り合いが事件の中心に居ても、自分自身はただの
一高校生なのだから。

そして、全てが終わってから詳しい事情が断片的に知らされた。

当麻事件のとき、当麻蔵人と一緒に行動していたのは堂上さんと
笠原さんの二人だったと聞いている。

それなら、あのとき撃たれたのは堂上さんだったけれど、
もしかしたら笠原さんが撃たれていたのかも知れない。

悠馬は今も思わずにはいられない。

あのとき、最高裁の判決がもし違っていたら...と。

中学生の時、生徒会長となって閲覧禁止にされた図書の解放を
勝ち取るために戦った。

僕は本を守る最前線に立つ。

そして、銃を持って笠原さんの隣には立たないけれど、
違う武器を持って笠原さん達よりも前に立つ。


 「まだ、内緒だよ。志望校に合格したら話すよ」

郁は首を傾げながらも 「悠馬もガンバって!」 と言うと、
両手を伸ばして二人の頭を軽く叩いた。

大河は力強く頷いた。

悠馬はその手の柔らかさと優しさに心臓がドクンと鳴った。


そのとき。

 「郁」

決して大きくはないが通る声で、堂上が郁を呼んだ。

人差し指で自分の右腕につけた時計を示す。

 「あ、いけない。行かなきゃ!」

じゃあ...と、笑顔を残して走り去る郁を見送りながら
大河が悠馬に尋ねた。

 「なあ、何で法学部志望だって笠原さんに言わなかったんだ?」

悠馬は少し笑いながら

 「僕は有言実行型だけど、たまにはね。それにもう決意表明する
  には遅かったようだから」

 「はあ?」

大河は怪訝な顔をしたが悠馬はそれには答えなかった。

そして。

悠馬が 「郁、か...」 と小さな声で呟いたことも大河は
気付かなかった。


 ***


郁が堂上に追いついて並んで歩き出したとき、堂上が前を見たまま
言った。

 「お前なあ、悠馬も大河も、もう子どもじゃないんだぞ」

 「えっ、ああ、そうですね。二人とも大きくなりましたよね」

郁の呑気な返事に、堂上はほんの少し苛立った声を出した。

 「...じゃなくてだな、気軽に男の頭に触れるなって言ってるんだ」

 「は?」

郁は思いも掛けないことを言われ、思わず立ち止まった。

郁が出会ったとき二人は中学生で、末っ子の郁には弟のような
感覚だった。

そしてそれは、二人が郁の背丈を追い越しても変わることは
無かった。

 「いや~、だってあたしいつも堂上教官に頭をポンされてたから
  抵抗なくって」

郁は冗談めかして言ったが、堂上はますます不機嫌になった。

 「お前は俺が、お前以外の女の頭を触っているところを見たことが
  あるのかっ!」

 「あ...」

あるのか?と重ねて訊かれ、郁は口ごもった。

 「でっ、でも、堂上教官、教育隊の頃からあたしの頭撫でて
   いましたよね?」

 「だからそう言ってる」

 「それなら...堂上教官はあたしが入隊したときから、
  あたしのこと...」

 「その質問には前に答えた」

堂上はいっそ素っ気ないほどだ。

郁は 「ブラッディ笠原」 と異名を付けられたときに堂上と交わした
会話を思い出した。


  『 堂上教官、あたしのこといつから好きでしたか 』

  『 少なくともこっちはお前より早かったことは確実だ 』


 「えっ!ええーーーっ!ホントにーーっ!」

堂上は絶叫した郁をジロリと睨むと、乱暴に郁の髪を掻き回した。

 「行くぞ」

先に歩き出した堂上の背中を追いかけて歩く郁の顔は
茹でダコのように真っ赤だった。


 ☆ リクエストにお応えして、堂上教官にヤキモチを焼いて
   頂きましたー(笑)
   (...って、ヤキモチってほどでも無かったかな~)


スポンサーサイト

<< お返事 | ホーム | 拍手 >>


コメント

はわわ‥(´pωq`)笑

初めてコメさせて頂きます!
最初まで戻って全部読みました!
もー‥最高です!笑
てゆーか、堂上教官可愛すぎます笑
私まで郁のように顔真っ赤になってしまいました笑

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

 BLOG TOP