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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

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有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
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持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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ありままさんから頂き物SS 『キューバしのぎ』

昨年の 『トムの日』 (10月6日)に、ありままさんが制限時間
1時間で書かれた進藤サンのSSですvvv

もうね、初めて読ませて頂いたときからツボにハマったというか
すっごいお気に入りでした。

そんで今日の例会で、ご本人からウチでの公開の許可を
頂きましてん♪

この大好きなSSをまさかウチで公開出来るなんて!
とってもウレシイです!

それでは、どぞvvv


『キューバしのぎ』

館内を警備中の進藤が、閲覧室前の角を曲がった時に、同じく
曲がって来た利用者とぶつかった。

そこまでは、割とよくある光景だった。
ただ、ぶつかった感触がいつもと違った。


 「あの・・・進藤一正?」

ふざけたおっさんではあるが、こんなにぼんやりしている姿は珍しい。
決済の書類を広げたまま、机に頬杖を付いている。

郁は、進藤の前で掌を振って見せた。
不意に視線を上げた進藤が、郁の頭に目をやる。

 「あー、笠原。お前身長いくつだっけ?」

 「へ?」

いきなりの質問に、郁は間抜けな返事をしてしまい、後ろに座って
いた堂上の眉間にしわが寄った。

 「・・・170cm・・・です」

できるだけ刺激しないように、小声で答えると

 「お前、かかとの高い靴なんて、履いたりしねェの?」

と、またもや爆弾を投げてきた。

郁が恐る恐る後ろを窺うと、堂上の持っているペンが折れそうである。

 「え、あの、いえ、そんな」

なんと答えていいのか分からず、しどろもどろになっていると

 「いい加減、仕事してください」

と、堂上の怒声が響いた。

そんな声には我関せずで、郁を見上げていた進藤は

 「あー、でも、笠原じゃ、なー」

と呟き、また、ぼんやりと頬杖を付いた。

 「・・・なんか、有ったんですか?」

進藤班の面々にこっそりたずねると、バディを組んでいた隊員が苦笑
しながら話してくれた。


閲覧室前で進藤が利用者とぶつかった。

通常なら 「失礼しました」 と、声をかけて立ち去るところだが、今日は
そうならなかった。

なぜなら、進藤はぶつかった女性の豊満な胸に、顔を埋めてしまって
いたのである。

進藤の身長は平均男性並みだ。
平素は面前に女性の胸が来るはずもない。

女性は外国人だった。

進藤とそう変わらない身長の彼女は、10cmはあるヒールの靴を
履いていた。

もう、秋も深まってきたというのに、キャミソールとショートジーンズ
というセキュリティの低いいで立ちで。

その胸に完全に顔を挟めてしまった進藤は、状況の理解ができず
にいた。

ものの10秒も固まっていただろうか。

バディの隊員が慌てて進藤の腕を取り、彼女から引き剥がして
「失礼しました」 と頭を下げた。

 「オー、コチラコソ、ゴメナサイネ」

気にした様子もなく、彼女は肩をすぼめて笑顔を見せる。

 「ヨカタラ、キテ。ワタシ、ココ、イル」

片言の日本語で渡されたチラシは、最近オープンしたクラブの
フライヤーだった。

そう、キューバ人ダンサーが売りの。

 「キテネ」

と、ひらひら手を振る彼女の後姿を見送っていた時、事件は起きた。

 「きゃー、ひったくりよーーーーっ!!」

背後から女性の悲鳴が上がる。

と、同時に、弾丸のように男が脇を走り抜けていった。
慌てて追いかける進藤。

だが、男が件のキューバ人とぶつかり転倒した。

即、拘束しスピード解決と相成ったが、彼女の方はどうやら足を
くじいたらしい。

バディに申し送りをして、医務室まで連れて行き、帰ってきたら
この状態だったということだ。

 「医務室で、何にかあったんでしょうか」

奥さんがいるのにと、訝しげに訊くのは手塚だ。

 「あたしじゃ、どうだっていうのよっ!!」

と、突っ込みつつ怒っているのは郁だ。

10cmヒール履いて、目の前に胸がきても埋まらないってか。
見当違いの怒りを爆発させている。

 「そんな無駄話はいいから、いい加減仕事しろ」

堂上が一喝したタイミングで、外線の電話が鳴った。

 「はい、特殊部隊事務室」

受けた隊員が、怪訝そうな顔で電話を持ち、進藤を見た。

 「進藤一正、奥様からお電話です」

びくっ、と体を震えさせた進藤が、こわごわ電話を見る。

 「奥様からですって」

早く代われと言っている。

 「いないと言ってくれ」

 「もう、いるって言っちゃいましたよ」

 「・・・・」

進藤は、覚悟を決めて電話を取った。

 『あなた、今日から毎日クラブ通いなんですって? 御苦労さま』

受話器の向こうの声が、事務室に響いた。

電話を取った隊員が、故意にかたまたまか、スピーカのボタンを
押していたのだ。

進藤は慌ててスピーカを切ろうとして、阻まれた。

 「な、なんだ、いきなり」

 『今、外来で手当てしたダンサーさんが、そう言ってるのよ。図書館
  で怪我して踊れなくて困ってたら、親切な隊員さんが 「毎晩指名して
  あげる」 って約束してくれたって』

 「いや、それは俺じゃない」

 『そお?  「進藤さんっていい人だ、こんな人が結婚してくれたら、国に
  帰らなくてもいいのに」 って聞いたけどぉ?』

こういうときだけ、静かになる事務室に、進藤の妻の声が響いた。

小牧はすでに上戸発動のようで、身体をくの字に曲げて口を押さえ
ている。

 「いや、だから誤解だ、俺はそんなキューバ人は知らん」

 『・・・あたし、キューバ人なんて、言ったかしら?』

事務室に沈黙が訪れた。
進藤が息をのむのがわかる。

 『・・・うちに帰ってきたら、話し合いましょう』

そう言って、無情にも切れた電話から 「逃げんじゃないわよ」 と言う
声が聞こえた気がしたのは、進藤だけではないはずだ。

その日、進藤は天国から地獄を味わった。

Fin

急場しのぎだけに 『キューバしのぎ』 でした。 .
 ↑
ありままさんのあとがきコメントです。
座布団3枚差し上げたいくらいウケました。(笑)


※ 当方は、ありままさんから掲載許可を頂いております。
  こちらからの勝手なお持ち帰りはご遠慮くださいませ。

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