「夜は短し 歩けよ乙女」 やっとこ読了しました!
(返却日、ギリギリでした...)(笑)
「ネタバレ感想」 にしようかとも思ったんですが、結局
「ブックレビュー」 の方にしちゃいました。
(あんまり違いは無かったりして...)(笑)
それでは!
「夜は短し 歩けよ乙女」 (森見登美彦・著) 「角川書店」
この本の語り手は 「私」。
そして、名前の出て来ないこの 「私」 は二人居て、交互に
語って行きます。
一人は 「黒髪の乙女」
彼女は大学生で、お酒をこよなく愛し (特にラム) 何事にも動じない
独特の思考回路を有し、果てしなく広い心を持つ、愛すべき女性
です。
そして、もう一人は 「先輩」
「黒髪の乙女」 と同じクラブの先輩で、彼女に恋し 「ナカメ作戦」
(なるべく彼女の目にとまる作戦) を展開するも、なかなかに
報われない、少々気の毒な男性です。
こんな風に書くと、この 「先輩」 とは、単に告白出来ない意気地ナシ
のように見えますが (いや、告白出来ないのはそうなんですケド)
彼の勇気と根性は賞賛に値します。
彼女の為なら、命を掛けることも厭わず (いや、本人掛けるつもりは
無かったんでしょうケド) 壮絶なガマン大会にも参加し、友を裏切る
ことも辞さない。
そう! ただひたすら彼女のタメに!(笑)
それから、個性的な登場人物がてんこ盛りです!
他人の宴会に紛れて大酒を食らう鯨美人。
(鯨は麦酒を鯨飲するトコロから)
宙に浮かぶ、自称天狗の浴衣男。
三階建電車 (のようなもの) を所有する謎の金貸し翁。
女装してアイドルの歌を熱唱する美貌の学園祭事務局長。など。
あと、ネーミングの上手さも流石です。
例えば、第三章が学園祭のお話なんですが...
「韋駄天コタツ」 「偏屈王」 「プリンセス・ダルマ」
「パンツ総番長」 「閨房調査団青年部」
何と言うか...もう、これだけで読みたくなっちゃいます!
そして、全編に渡っての 「言い回し」 がスゴイ独特で面白いんです。
(実はコレがイチバンの魅力かも...)
個人的には 「黒髪の乙女」 に 「おともだちパンチ」 を伝授した
彼女の姉がツボでした。
「スレイヤーズのリナの姉」 のごとく、本編には登場しないのに
インパクト大なんです。
物語の最後。
「黒髪の乙女」 と 「先輩」 が仲がどうなるかは、
読んでからのお楽しみ!
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まずは有川作品以外で、私の好きな作品にTBさせ手ていただきますね♪
黒髪の乙女の口調がいいですよね~。彼女の浮世離れした天然っぷりが、とってもかわいいです。そしてそれを追いかける先輩のトホホっぷりたるや!
もうお気づきかもしれないんですが、私、非っ常~に「トホホ萌え」でして(笑)。
トホホ男子には愛がある、と思います♪
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