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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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ありままさんから頂き物SS 「腹の虫がおさまらない話」

先日閉幕した 「堂上篤生誕祭」 で、ありままさんが出品されて
いたSSをちゃっかり頂いて参りましたvvv

何と言いますか...このSS、私のツボにジャスト・ヒットしま
してねvvv

ほほほ。投下先に手を上げるため、公開直後に速攻で携帯に
メールしましたよー(笑)

それにしてもありままさんってば、相変わらずタイトル付けるの
上手いなあ~


ありままさんから頂き物SS 「腹の虫がおさまらない話」


ここ最近の公休前夜は、郁とのデートと相場は決まっていた。

明日は、公休だ。
だが、堂上はひとり、自室で本を読んでいた。

軽いノックに顔をあげると、ドアが開くと同時に小牧が部屋に
入ってきた。

 「あれ、電気ついてたからまさかとは思ったけど、やっぱり
  いたの?」

明らかなからかい口調にムッとしながら答える。

 「俺の部屋だ、いて悪いか」

 「いや、ここんとこ公休前夜は笠原さんと出かけてたでしょう? 
  てっきり消し忘れだと思ってのぞきにきたんだけど・・・」

 「あいつは今日は、大学の友人と出かけてる」

 「・・・そのあとの予定は?」

むぅっと口をへの字に曲げ、眉間にしわを寄せた堂上が、じろりと
小牧をにらんだ。

 「判ってんだろうがっ! いちいち確認すんなっ」

途端、小牧が体を折って噴き出した。

常なら、ビールの缶が半ダースは乗っているテーブルは、きれいに
片付いたままだ。

代わりに携帯電話が鎮座ましましている。

堂上の格好も明らかにお出かけ仕様で、傍らには一泊どまりに
ちょうどいいバッグが一つ。

そして、電話の音を聞き漏らさぬように、テレビは付けずに本を
読んでいるとなっては、この後の予定はバレバレだ。

 「食事が終わったら、迎えに行ってそのままお泊り?」

 「だからっ、いちいち確認すんなって、言ってるだろうっ」

 「いや、ごめん、からかうつもりじゃなくて。純粋に確認だったん
  だけど」

 「確認すんだらでてけ。今日はここでの酒盛りはなしだ」

 「どうやらそのようだね。邪魔して悪かった」

ようやく小牧が笑いを収めて部屋を出ていこうとした時、堂上の
携帯が鳴った。

 「?お迎え? 早くない?」

時間は7時を過ぎようかというくらいだ。
確かに閉会するには早い。

堂上は興味津々な小牧を部屋から追い出すと、携帯に出た。

 「俺だ」

 『教官ですか?』

 「俺じゃなきゃ、誰にかけてる。もういいのか?」

久しぶりに会った友達なんだろう? と、言外に含ませると、郁は
心なしかムッとした口調で 『会いたいんです』 と言い放った。

これは何かあったなと、堂上は荷物を持って腰を上げた。

 「今どこだ?」

最寄りの駅に向かっているという返事を受けて、今日泊まる予定の
宿の最寄駅を教えた。

ちょうど、出先と基地の中間に位置する場所だ。

 「俺も今から出るから、先に着いたら駅で待ってろ。電話する」

それだけ告げて電話を切ると、ちゃんと部屋の明かりを消して
外に出た。


電車を降りて電話すると、もうついているとの返事だった。

改札を抜けたコンコースに、淡いイエローのニットに膝丈のスカートの
郁が、所在無げに佇んでいた。

 「郁」

声をかけると、はじけたように笑う。
駆け寄ってきた郁の手を引いて、堂上は歩き出した。

 「で、何があった?」

 「え、何がですか?」

 「ごまかしても無駄だぞ、顔に出てる」

むうっと膨れた郁は、明らかに不快そうな顔をしていた。

 「久しぶりに会いたいって、次の公休はいつだっていうから、予定を
  付けたのに。あたしだって楽しみにしてたのに・・・」 
 
 「だからなんだ」

 「ううう」

ここまで話しておきながら、肝心なことは言いたくないらしい。
堂上は、小さく息を吐いて 「まあいい、夜は長いしな」 と呟いた。


チェックインして部屋に入ると、いきなり郁が抱き着いてきた。

 「郁?」

ぎゅうぎゅうと締め付けてくる体を抱きとめて、優しく背中をなでる。

 「あたし、教官の彼女ですよね?」

 「・・・なんで俺が彼女じゃない女性とホテルに泊まらにゃならん」

 「あたしでいいんですよねッ?」

 「おまえでじゃない、おまえがいいんだ。何があった? 言えッ!」

 「はいっ」

命令口調に、思わず直立した郁は敬礼しそうになった手を、堂上の
脇腹に決めることとなった。


 「おまえ・・・人を負傷させておいて、知らぬ存ぜぬが通用すると
  思うなよ・・・」

とりあえず、落ち着くためにもシャワーを浴びてこい、という命令のもと、
互いに風呂を使用した後である。

いつもならいい雰囲気のまま、ベッドに横になるところだが、今日
ばかりはそうはならなかった。

初めての失態以来の膝詰説教中である。

言い出せないものの、思い出しては腹が立つのか、郁は先ほどから
百面相を繰り返していた。

言いたくないなら無理に聞き出すこともなかったが、このありさまは
落ち着かない。

堂上は、先ほど決められた脇腹をさすりながら、脅しに転じていた。
項垂れたままの郁は、口の中でもごもごと何やら呟いている。

 「なんだ、友達と喧嘩でもしたのか?」

 「けんか、というか・・・だまし討ちというか・・・あの、言っても
  怒りませんか?」

 「なんで俺が怒る?」

怪訝そうな顔の堂上に、郁は覚悟を決めたように大きく息を吐いた。

 「じゃ、じゃあ言いますけど、今日の集まり、友達が仕組んだ合コン
  だったんです」

 「はぁ?」

 「郁のことだからどうせ彼氏はいないだろう、案の定、公休前なのに
  出てくるっていうし間違いない。男っ気のない友人のために一肌
 脱ごうって・・・。職場は男だらけだっちゅうのッ!!」

そこは、突っ込むところが違うだろう。

そう思いつつも、郁の怒りは収まらなかったらしい。

 「彼氏いるって言っても信じてくれないし、別彼は彼じゃないのよって、
  そんなもん興味あるかー!」

別彼とは、携帯などで甘い言葉をささやいてくれるゲームのイケメン
らしい。

いわゆる妄想彼氏という奴だろう。

自分には、そういう彼しかできないと思われたことが悔しいらしい。

合コンと聞いた時にはムッとしたが、郁の怒りを目の当たりにして
堂上は笑いが込み上げてきた。

 「こっちはわざわざテートの予定を切り上げて出かけて行ったって
  のに、こんなだまし討ち、卑怯です。くっそー、これが彼氏ですって
  教官を見せびらかしたいけど、あんな奴らに見せるのももったい
  ないっ」

ここで、堂上が噴出した。

 「それで、予定を切り上げて出てきたってわけか」

 「だって、知らない男の子と飲んだって、ちっとも楽しくない・・・」

堂上としては、それだけで十分だった。
優しく郁の頭を撫で、その手を肩に、背中にと落していく。

耳の後ろをくすぐり、頬を撫でながら唇を指でなぞった。
軽く開かせてから、自分の唇を乗せる。

 「・・あ・・」

小さな声が吐息とともに零れた。

角度を変えながら、口づけを深くしていくと、郁の体から力が抜けて
くる。

堂上はそのまま郁の体をベッドへと横たえた。

バスローブの紐を解き、肌蹴た白い肌に唇を寄せる。

なめらかな肌の感触を掌に味わいながら、胸元を愛撫すると郁が
小さく震えた。

こぼれた吐息が熱い。

下着のホックに手をかけたとき、聞こえるはずのない音が聞こえた。

 「え?」

 「ぎゃっ」

郁ははじかれたように起き上がって、ベッドサイドまで後ずさった。

静まった部屋に、また音が響く。

ぐ、ぐぐぅぅっきゅるる

郁の顔が真っ赤に染まった。

 「おまえ・・・飯食ってきたんじゃないのかっ!?」

 「や、たべ、食べましたけどっ、途中退場を自然かつスムーズに
  行うために、具合が悪いという芝居を打ちましたっ!!」

 「はぁっ?」

 「いや、だからですね、だまし討ちの友達は確かにひどいですが、
  先方の男の子たちも事情を知らずにつれてこられたわけですし。
  ここであたしが怒って出て行ったら雰囲気が悪くなるし、どうにか
 角を立てないようにと、その、おなかが痛いふりして退場を・・・」

そう言っている間も、郁の腹はなり続ける。

 「そこそこの会費を払ったのに、元取れないのも悔しいし、って、
  何笑ってんですか!」

 「いや、結局、おまえ、腹減ってるから怒りっぽかったんだな?」

 「ううう」

図星を刺されて、郁は小さくうずくまる。

堂上はそんな郁の頭を、ポンポンと弾ませた。

 「で、どうする? もう一度食いに出るか? 時間が時間だから
 ラーメンとかそんなもんしかないとは思うけどな。それとも、下の
  コンビニでなんか買ってくるか?」

 「ううう、コンビニの・・おにぎりとかで・・・大丈夫、です」

 「判った。買ってくる」

さっさと着替えて出て行こうとする堂上に、郁も慌てて着替えようと
して制された。

 「動いたら、また腹が減るぞ。買ってきてやるからおとなしくしとけ」

逃げんなよ?

と、念を押すと、

 「逃げたことなんてありませんっ!」

と、返ってきた。

堂上は笑いながら部屋を出る。

それを見送るように、また郁の腹の虫が鳴った。


<Fin.>

というわけで、「郁ちゃんの腹の虫がおさまらない(鳴り止まない)話」
でした。


※ 当方は、ありままさんから掲載許可を頂いております。
  こちらからの勝手なお持ち帰りはご遠慮くださいませ。

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