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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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堂上篤&笠原郁について 静佳より

今回の図書館SSは 「堂上篤&笠原郁について 静佳より」 です。
「克宏より」 で、郁の実家に結婚の挨拶に行った堂郁。
今度は堂上家に二人揃って報告に行く話です。


堂上篤&笠原郁について 静佳より


 『ねえねえ、静佳。今度の週末呑みに行かない?』

学生時代からの友人から、誘いの電話が来たのは週の真ん中の
夜のこと。

 「あー、ごめん。今週末は実家から招集かかってんだ」

 『えー、実家? 何かあんの?』

 「兄貴がさ、結婚の報告に来るんだって。両家の顔合わせとかの
  話もあるし、あたしも関係あるから来いって言われちゃってねー」

 『ふーん。あんたの兄さんっていうと....あっ、郁ちゃん!』

この友人と兄の婚約者の郁とは、偶然だが一度顔を合わせている。

 『へぇー、そういう話、まだだったんだ。婚約者って紹介されたから
  もう結婚間近かと思ってた』

意外そうに言う友人に

 「う~ん。結婚するって話は聞いてたんだけどねー。兄貴が、
  郁ちゃんの実家に挨拶に行かないことには話は進められない
  って言うもんだからストップしてたみたい」

 『は~、なるほど』

感心したように言った友人だったが、急に意地悪そうな声になると

 『静佳、あんた上が片付いたら次は自分の番だからね。
  覚悟しといた方が良いよ』

不吉な予告をしてくれた挙句

『らぶらぶカップルに精々当てられて来な』

と言って電話を切られた。

「気が置けない友人」 と言えば聞こえは良いが、遠慮がないこと
甚だしい。


 ***


週末。 堂上家に堂上と郁、そして静佳が集まった。

「式は、出来れば春までに挙げたいと思ってる」

全員がテーブルに揃うなり、堂上が言った。

今はもう、年末に近い。

春に式を挙げるなら、逆算するとそれまでに 「両家の顔合わせ」
「結納」 「式場の予約」 「官舎への引越し」 など、結構なハード
スケジュールだ。

静佳が堂上と郁を見てニヤニヤ笑った。

 「えらく急ぐわねー。まさかデキてんの?」

 「デキてないっ!」

 「デキてませんっ!」

堂上と郁が同時に叫んだ。

 「そうじゃなくてだな。春になると新隊員が入隊して来るから、
  特殊部隊から何名か練成教官が任命される。そうなると人手が
  少なくなって、公休以外に休みが取りずらくなるからだ」

憮然としながらも堂上が説明する。

 「郁ちゃんのお父さん、県庁にお勤めなら 『顔合わせ』 や
  『結納』 は土日が良いんじゃないか?」

などと、まっとうな意見が父から出され

 「ああ。あちらに上京してもらうことになるしな。それに郁は一人娘
  だし、出来るだけあちらの希望に合わせようと思ってる」

と堂上が受けて、大体のラインが決まる。

一息入ったのを見計らって、母が言った。

 「前は良く遊びに来てくれてたのに、ここ1ヶ月くらい全然音沙汰
  無くって。 もう、ケンカしたのかと心配してたのよ?」

堂上と郁が同時に目を逸らした。

 「あら、本当にケンカしてたの?」

驚いたように母が目を見開いた。

郁が慌てて、でも良い難くそうに

 「いえあの...あたしが拗ねてただけなんです」

 「あらまあ、それじゃケンカしていた間は結婚の話もずっとストップ
 してたのね」

 「あっ、いえ」

郁が顔の前で手を振る。

 「結婚の話が出たのは仲直りしたときで。それまでは全然...」

 「じゃあ、仲直りと同時にプロポーズ? 兄貴、そりゃ
  分かりやす過ぎ!」

静佳の言葉に、意味が分からないように郁が首を傾げる。

 「郁ちゃんに冷たくされて、よっぽど懲りたんじゃないの?」

ニヤニヤしながら言うと、郁の顔が真っ赤に染まった。

 「あっ、あの、お手洗いお借りします」

赤くなった顔を隠すように郁が席を外した。

 「んもう、可愛いなぁ...」

静佳が郁の後姿を見送りながら呟く。

 「それにしても兄貴達、そんなにココに来てたんだ?」

くりんと振り向いた静佳が誰にとも無く尋ねた。

それを受けて母が堂上に言った。

 「結婚して官舎に住んでも、時々は郁ちゃんと一緒に遊びに
  来てね?」

 「ああ」

母がにっこり笑った。

 「篤の部屋、そのままにしてるから」

堂上が飲んでいたビールにむせた。

 「はっ? 部屋?」

聡い静佳がナニかに気付いたように、堂上を見て声を低めた。

 「兄貴、あんた、もしかして...」

堂上が気まずそうに目を逸らした。

 「実家に郁ちゃん連れ込んで...」

堂上が静佳の言葉を遮った。

 「皆まで言うな。お前の言いたいことは分かってる」

静佳があきれたような目で堂上を一瞥し、トドメを刺す。

 「全く、いい歳して!」

さすがに耳が真っ赤になっていた堂上が、目を逸らしたまま言い放つ。

 「お前に寮住まいの不自由さが分かるかっ!」

...ちっ、逆切れたよ。

郁が席に戻ると、全員の生温かい笑顔とただひとり仏頂面の堂上に
迎えられ、首を捻ることになった。


 ***


堂上と郁が堂上家を辞去するとき、静佳もバッグを持って玄関に
出て来た。

 「何だ、お前も帰るのか?」

 「うん。あたしもイロイロ用事が有ってねー」

静佳は郁に向かってニッコリ笑った。

 「郁ちゃん、駅まで一緒して良い?」

 「はい。もちろんです」

郁と静佳が話しながら並んで歩き、その後ろを堂上がなんとなくの
不機嫌ヅラでついて行く。

 「ねえねえ、プロポーズの言葉ってどんなだったの?」

 「えっ、えーと」

 「あの堅物男がなんて言ったか、興味あるなー」

郁がチラリと堂上を振り返る。

郁と目が合うとむくれた顔でそっぽを向いた。

 「今度、二人きりのときで良いですか?」

郁がそう囁くと

 「オッケー。じゃ、その時に教えてね」

二人でクスクス笑い合う。

郁も静佳も男兄弟しかいないので、姉妹という関係がくすぐったくて
何だか嬉しい。

駅まで来たとき、ふとコンビニが目に留まった。

 「あっ、あたしコンビニに寄るから」

静佳は 「じゃあ、またね~」 と手を振ってコンビニに入って行った。

買い物を終えた静佳が駅に向かうと、堂上と郁はまだ券売機の
コンコースに居た。

堂上と郁は手を繋いでいて、その繋いだ手を堂上のコートの
ポケットに入れていた。

 「ホントに、らぶらぶなんだねぇ」

 「えっ」

後ろから声を掛けると二人は勢い良く振り返った。

郁が思わず、堂上のポケットから手を引き抜こうとする。

しかし、堂上の手が郁の手を逃さないようにと力が入る。

 「あのっ、あたしが手袋忘れちゃって。それでっ」

郁は顔を赤くして言い募ったが、

 「悪いかっ!」

堂上の方は開き直りの一途だ。

 『らぶらぶカップルに精々当てられて来な』

電話での友人の言葉が甦る。

予言は当たったな...と、思わず笑いが漏れた静佳だった。


 ☆ 笠原家では割としんみりだった 「結婚の挨拶」 が、
    堂上家ではギャグになっちゃうのは、やっぱ
    静佳さんのせいではないかと。(笑)


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