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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
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持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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笠原郁について 堂上篤より

今日は待望の 「図書館戦争LOVE & WAR」 12巻の発売日です!

...がっ!

まあいつものコトでは有りマスが、ウチの地元ではまだ入荷して
おりませんです。はい。

う~ん。土曜には無理かなあ。 
下手すりゃ(入荷は)来週ですねー(涙)

そして 「Ane Lala」 も、まだ出ていませんでした。くすん。

でもこっちは、明日は入荷するかも?です。
(前号も1日遅れでしたので)

今日は 「花とゆめ」 でココロを慰めておきますvvv
(「スキビ」 は休載だけどねー)

さて。

今回の図書館SSは 「笠原郁について 堂上篤より」 です。

又、似たようなタイトルを...とは思ったのですが。(笑)

時期は正化35年の2月の頭くらいで、カミツレデートから1年後、
バレンタインデーのチョコ落とし事件の前辺りです。


笠原郁について 堂上篤より


堂上が郁と付き合い始めてそろそろ7ヶ月が経つ。

正直、二十代半ばを超えた女性と付き合っている三十代の男としては、
もう一歩進んだ大人の付き合いをしたいと思っている。

けれど肝心の郁が自分に追いついて来ていないことは容易に見て
取れ、どうにもこうにも攻めあぐねていた。

そして郁は、堂上の部下でもある。

感情で突っ走り感覚で動く郁は、なまじ身体能力が優れている故に
無茶をしがちだ。

時々昔の自分を見ているようで居たたまれなかったりもするが、
郁のとっさの行動が事態の突破口になるときもある。

堂上にとって "笠原 郁" は、公私共にあらゆる意味で目が離せない
存在だった。

 ***

その日、堂上班は公休で、堂上はいつものように郁と武蔵境の駅で
待ち合わせていた。

時間に律儀な堂上は、仕事上は勿論のことプライベートであっても
待ち合わせに遅れるようなことは滅多に無い。

いつも約束の時間の前に来ている。

けれどこの日は寮を出る直前に特殊部隊事務室から堂上の携帯に
電話が掛かった。

 「堂上、まだ寮に居るか?これから出掛けるんならその前にちょっと
  事務室に寄ってくれないか?」

それはどうしても堂上でないと分からないという案件だった。

緒形副隊長と共に隊長から実務丸投げの位置に居ると、往々にして
こういった事が起こる。

堂上は郁に 『20分程遅れる』 という、相変わらず短い事務連絡の
ようなメールを送信すると特殊部隊事務室に向かった。


 ***


堂上がメールの通り約束の20分後に駅に着くと、駅の一角に
人だかりが出来ていた。

そこはいつも、堂上が郁を待っている場所だった。

胸騒ぎがして足早にその人だかりに近づく。

人々をかき分けて中に入った堂上の目に映ったものは、警官と共に
居る郁の姿だった。

 「郁っ!」

思わず声を上げると、郁が振り返った。

 「何事だ?これは!」

堂上の緊張の入り混じった声に郁が笑顔で答えた。

 「堂上教官、置き引きを捕まえちゃいましたー」


何でも郁が駅に着いたとき、携帯で話していたビジネスマンの
カバンを持ち去ろうとした男をたまたま目撃したのだそうだ。

そのビジネスマンは電話をしながら壁に手帳を押し当ててメモを
取ろうと、カバンを下に置いた一瞬を狙われた。

置き引き犯はカバンを抱えたまま郁の居る方向に走って来たが、
さすがの郁もあまりにもとっさで反応が遅れた。

左脇を突破される寸前、どこからか走る犯人の足元にペットボトルが
投げられ、ほんの一瞬犯人の足が止まった。

郁はその一瞬を逃さず、犯人の懐に入り込み一本背負いで投げ
飛ばしたのだった。

すかさず転がった犯人を郁が取り押さえ、ペットボトルを投げ込んだ
もう1人が警察に通報した。

ものの2分足らずの出来事だった。


 「で、こちらの方がペットボトルを投げて協力して下さいまして」

そう言って郁が右手で示した先には20代半ば程の青年が立って
いた。

堂上にはその青年に見覚えが有った。

数日前に図書館で、郁がリファレンスをした相手だ。

堂上はそのとき偶然通り掛っただけだったが、その人物の視線や
意識が本よりも郁自身に向かっているように見えたので少し気に
なっていたのだ。

しかし、郁もすでに新人では無い。

それにリファレンス自体は何事もなく終わっていたので、郁に対して
特に何も言わずに済ませた。

その青年は笑顔で堂上に会釈すると、郁に向き直った。

 「何か、すごく息が合っていましたよね?俺達」

 「あはは。ホントですねー」

郁がめっぽう明るく同調する。

 「笠原さんならきっとやってくれると思ってました」

 「えっ?あたしのこと、ご存知なんですか?」

そのとき一瞬だが、青年の顔にはっきりと落胆の色が浮かんだ。

 「...お前が数日前にリファレンスして差し上げた方だろう」

通り掛っただけの俺が覚えているのに、実際に相手をしたお前は
何で覚えていないんだ?

郁の顔覚えの悪さに泣いて来た堂上には、この青年の気持ちが
痛いほど分かってしまった。

 「あっ、あの!ごめんなさい。あたし顔覚えが悪くて!」

 「...いえ」

慌てて言い募った郁に青年は笑ってはいたが、ほんの少し肩を落として
いるように見えた。

堂上にそんな義理など無いのだが、何となくフォローしなくてはならない
ような空気になる。

 「こいつは図書隊に入隊したとき、当時の司令の顔も覚えてなくて
  "おじさん" 呼ばわりだったんですよ」

あえて明るく言った堂上に、真っ赤になった郁がすがりついた。

 「キャー!何でそんなことバラすんですかっ!」

 「本当のことだろが」

そのとき、傍に居た警官が郁とその青年に声を掛けた。

 「あの、すみませんが、お二人にもう少しお話を伺いたいのですが」

郁が堂上を見る。

 「俺は向こうで待ってるから」

堂上が軽く右手を上げてその場を離れようとすると、郁がその手を
両手で掴んだ。

 「堂上教官、あたしが見えるところに居て下さいね?」

 「分かった。行って来い」

郁が警官の方に向き直る。

そのとき一瞬、青年と目が合った。

すぐに彼の方から視線は逸らされたが、堂上はため息をつきながら
背を向けて歩き出した。

 「...かえって酷なことをしてしまったか」

郁が空気を読めないのはいつものことだが、男心の読めなさもいつも
のことだった。


 ***


結局このあと事情聴取に時間が掛かり、映画は次の回で観ることに
なった。

元々の予定では夕食の後に堂上の実家に寄るはずだったのだが、
時間がズレ込んでしまった為、今日はそのまま帰ることにした。

 「お前、俺が居ないところであんまり無茶はするなよ?」

武蔵境の駅から図書基地までの帰路。

夜道を歩きながらの説教モードに、郁が肩をすくめて 「ハイ」 と
答える。

堂上が郁をちらりと横目で見ると、大きく息を吐いた。

 「まあ、今回は協力者と連携が取れたのが功を奏したな」

郁が手柄を立てることは上官として単純に嬉しい。

けれど恋人としては、郁と他の男の息が合う様子を見るのは正直
複雑な気分だ。

すると、郁が首を傾げて言った。

 「でも、堂上教官以上にあたしと息が合う人は居ないと思うん
  ですけど」

お前、ここでその台詞か...

黙ってしまった堂上の顔を郁が覗き込んだ。

 「堂上教官、どうかしましたか?」

仏頂面の堂上は、郁から顔を背けたまま言い放った。

 「そんなことを言われるとキスしたくなる」

郁の顔が真っ赤に染まる。

 「...今日は堂上教官のご実家に寄れませんでしたもんね」

ポツリとつぶやかれて、もう我慢できなくなった。

図書基地の正門はもうすぐそこだ。

いつもの官舎裏の方がまだしも安全だと分かっていたがそこまで待て
なかった。

郁の手を引っ張って道路脇の建物の隙間に入り込む。

やや性急に唇を重ねると、郁の手が堂上の背中に回された。

今日は加減することが出来ず、回されていた郁の手が落ちるまで攻め
立ててしまった。

そして、肩に載せられた郁の頭を撫でながら、公休デートの帰りに
何度となく郁に言いたくて言えなかった言葉を口に出すか葛藤していた。

 『今日これから外泊しないか?』

けれど結局、言えたことは一度も無い。

 「郁...」

堂上が言い掛けたとき、腕の中の郁が身じろぎをした。

 「堂上教官、そろそろ帰らないと門限を過ぎちゃいますよ」

...先手を打たれた。

「そうだな」

堂上は郁の手を引いて歩き出したが、隣をちろりと見るとそっと
ため息をついた。


 ☆ 悶々と、ひたすらガマンの堂上篤・31歳。(笑)
    彼の心情を思うと、アワレというか、お気の毒というか、
    涙ぐましいというか...(笑)
    でも、それも彼のシアワセなんですものねvvv
   
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