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「Love & Love」(2017/10/8 発行)                                        通販いたしております。                                                                                                   ご希望の方はメールフォームか                                          メールアドレス rikapengin2010@yahoo.co.jp                                     にてご連絡くださいませvvv

堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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堂上サンちの新婚日記 4 ~ 篤 ' s Birthday ~ & 前日譚

先日 「堂上篤 生誕祭 2013」 が閉幕しました。

参加者としても、読者としても、とっても楽しかったですvvv
(やっぱこういうお祭りって好き♪)

んで、今回は生誕祭に出品したSSに 「前日譚」 を書き足して
みました。

楽しんで貰えるとウレシイです!


堂上サンちの新婚日記 4 ~ 篤 ' s Birthday ~ & 前日譚


正化36年の12月。

堂上と郁が結婚して初めての堂上の誕生日が間近に迫っていた。

しかし、この年33歳を迎える堂上にとって誕生日とは 「ああ、又一つ
年を取ったな」 くらいなもので、さして "めでたい" という感覚は無い。

それに、ただでさえ年末の慌しい時期である。

共働きの両親の元、小学校高学年の頃にはすでに誕生日だからと
いって特別に何かすることは無くなっていた。

堂上はそれで構わなかったが、妹の静佳は自分だけ祝って貰うのは
気が引けたらしく 「お祝いはしなくていいよ。そのかわりプレゼントは
奮発してよね?」 と、ちゃっかり欲しいものを手に入れていたようだ。

そして図書隊勤務となり、12月はただただ忙しい月と成り果てて
しまったが、笠原郁という恋人が出来てからは少しだけ変わった。

郁の職場も同じ図書隊では忙しさは同じだ。

けれど、クリスマス・イベントはすっとばしても堂上の誕生日だけは
気に掛けてくれる。

忙しい中でも祝ってくれようとする、その気持ちが嬉しかった。

そして夫婦となり、同じ家で暮らすようになって初めての誕生日。

二人でゆっくり過ごせたらそれだけで幸せだと、堂上は思っていた。

そんなある日、めずらしく堂上家の家電が鳴った。

職業柄、携帯は必須ではあるし、仕事や友人からの連絡はほとんど
携帯に来ている。

すぐに近くに居た郁が電話を取った。

 「はい。堂上です」

すると相手も名乗ったらしく、一拍置いて郁が笑顔になった。

 「お義母さん!」

一瞬、郁の実家の母かと思ったが、もしそうなら郁はこんな笑顔には
ならない。

最初は何の用事かと電話口の郁に注意を払っていたが、自分に代わる
気配もなく楽しそうに話しているので放っておいた。

しばらく経つと、郁が受話器を押さえて 「篤さーん」 と呼んだ。

 「今度のあたし達の公休日に、お寿司やオードブルを取るから一緒に
  お食事しましょうって。お義母さんが」

振り返った堂上が怪訝な顔をした。

 「何で?」

 「何でって!篤さんの誕生日じゃない」

郁は呆れたように言ったが、これまで誕生日だからといってこんな風に
呼ばれたことなど無い。

 「...別に、お前が良いなら良いけど」

 「もう!張り合いないったら!じゃあ、行きますって伝えるからね」

郁が再び受話器に向かうのを見ながら、二人きりではなくなった誕生日
がほんの少し残念に思えた。

 ***

堂上班の公休日。

堂上と郁はビールやワインなどの飲み物を買って実家に向かった。

ケーキは静佳が用意すると前情報が来ている。

 「ただいま」

玄関を開けて堂上が中に入ると、郁がおずおずとその後に続いた。

 「こっ、こんにちわ」

堂上が振り返って郁の頭をポンと叩く。

 「アホウ!"こんにちわ" じゃなくて "ただいま" だろが!」

 「え~ん。なっ、なんか照れます~」

郁が顔を赤くして頭を抱えた。

 「一体、何をそんな照れることがあるんだ?」

不思議そうな顔をした堂上が首を傾げる。

 「大体、お前の名前は何だ?」

 「どっ、堂上郁ですっ!」

即座に答えた郁に堂上が満足そうに頷いた。

 「"ただいま"だろ?」

 「...はい!」

そのとき、家の奥から笑いを含んだ声が聞こえた。

 「兄貴、郁ちゃん、解決した?そろそろ上がれば?」

堂上と郁が玄関から家の奥の方へ目を向けると、奥の間から堂上の
両親と静佳の3人がトーテムポールのように並べて顔を出していた。


食事は和やかに始まり、和やかに終わった。

 「こうして家族全員が揃って食事するって良いわねえ」

嬉しそうに笑う母親を見て、自分の誕生日は単なる口実だと知れたが、
楽しそうな郁にまあ良いかと思う。

"女三人寄ればかしましい" と言うが、まだまだ話は尽きないらしい。

おっとりしている母に静佳が突っ込み、郁が笑う。

こんな風景を見るのも満更悪くない。

名残惜しそうな郁を促してそろそろ帰ろうという頃。

堂上と郁は両親に挨拶をし、堂上がトイレに立った。

玄関に見送りに出たのは、今夜は実家に泊まるという静佳だ。

堂上がトイレから玄関に戻ると、静佳の声が聞こえた。

今、この場に両親は居ない。

 「乗ったあたしが言うのもなんだけど」

 「はい?」

 「郁ちゃん、結婚して初めての兄貴の誕生日は二人きりで祝いた
  かったんじゃないの?」

郁が笑顔で頭を振った。

 「そんなことないですよ?篤さんの生まれた日のお祝いですもん。
  祝ってくれる人は多い方が良いに決まってます!」

言い切った郁に静佳が抱きついた。

 「郁ちゃんってば、可愛いっ」

 「あ...あたしのドコが?」

いきなり抱きつかれて当惑した郁がしどろもどろになる。

すると腕を緩めた静佳が、郁の顔を覗き込むように言った。

 「兄貴を大好きで居てくれるところ」

郁が大きく目を見開く。

 「あたしって...そんなにダダ漏れなんですか?」

郁がとっさに口を押さえたのと、静佳が吹き出したのは同時だった。

 「うふふ。そういうトコロも可愛い」

そのとき、堂上がいかにも今来たような風を装って戻って来た。

これ以上聞いていたら顔が赤くなりそうだ。

 「何の話をしてるんだ?」

顔を赤らめた郁と静佳が振り返った。

 「何でもなーい!オンナ同士の話よ」

ねっ?と静佳がウインクすると、郁が笑って頷いた。

 ***

年末の夜の電車は忘年会帰りの酔客が多い。

もう結構遅い時間だったがほどほどに混んでいた。

 「お前、こっちに立て」

郁がスルリと移動して、堂上が他の乗客から遮るように立つ。

堂上の意図に気付いたらしい郁の顔がほころんだ。

 「篤さんちって、家族の行事ごとをちゃんとする家なんですね」

 「俺は子どもの頃から誕生祝いなんてしたことなかったぞ」

郁が不思議そうに首を傾げる。

 「バレバレの口実だ。俺達に家に来て欲しかったんだろ」

特にお前に。

そう思ったが、そこは言わなかった。

両親が郁を気に入っているのは分かっている。

でも、だからといって郁に変なプレッシャーを掛けたくは無かった。

 「あや~。もっと顔を出しておけば良かったですね」

 「大丈夫だ。多分、次はお前の誕生日に呼び出しが掛かるぞ」

 「えへへ。それはちょっと楽しみかも」

クスクス笑う郁が可愛くて、ここが公共の場所で無いなら良かった
のにと思った。

 ***

 「ただいまぁ」

郁が元気良く官舎のドアを開ける。

 「やっぱりこっちの方がすんなり "ただいま" って出て来るねー」

 「当たり前だろ。ここが俺達の家なんだから」

上着を脱ぎながら、堂上が冷蔵庫を開ける。

呑み足りなかった分を補充すべく、ビールを取り出した。

何かつまみはないかと、何気なく冷凍庫を開けると可愛らしい小さな
箱が目に入った。

 「何だ?これは?」

 「あー。それは...」

慌ててキッチンに飛び込んできた郁が、ちょっと言い難そうに言葉を
継いだ。

 「...篤さんのバースディケーキです」

堂上が目で続きを促す。

 「最初は普通のケーキを注文してたんですけど、お家に行くことに
  なったんでアイスケーキに変更したんです」

アイスケーキなら日持ちがするので、今日食べられなくても大丈夫だ。

やっぱり郁は二人で祝う準備をしてくれていたんだと思うと自然に
笑みが浮かんだ。

 「悪かったな。俺のためにいろいろ考えてくれてたんだろ?」

郁がとびきりの笑顔で答えた。

 「誕生日はたくさんの人に祝って貰った方が良いに決まってるじゃ
  ないですか」

でも...と、郁が堂上の肩に両腕を回した。

 「ここからは、堂上家の長男の篤さんじゃなくて、堂上郁のダンナ
  さまの篤さん」

チュッと唇にキスをした郁を思わず抱き締めた。

 「最高のプレゼントだ」

すると、腕の中の郁が慌てたように身じろぐ。

 「あ、これがプレゼントじゃないですよ!ちゃんと別に用意して
  ありますから」

 「何だ。てっきり 『あたしがプレゼントです』 とか、言うのかと
  思った」

冗談口調で言うと、郁がプンと横を向いた。

 「夫婦でそんなベタなこと、しませんって!」

笑った堂上が郁を抱き上げる。

 「両方欲しい。ダメか?」

郁が驚いたように目を瞬かせた。

 「篤さん、めずらしく欲張りですね」

 「お前に関してはな」

堂上の開き直りに吹き出した郁だったが 「欲張りな篤さんも好き
ですよ?」 と言うと、郁はそのまま自分を抱いている腕に身体を
預けたのだった。


~前日譚~

その日、クリスマス・イベントで使うために手配していた本が届かず、
柴崎はてんてこ舞いだった。

結局、取り次ぎ店の連絡ミスと分かり、再手配をして昼休憩に入れた
時にはすでに午後2時を回っていた。

柴崎が人もまばらな食堂で1人昼食を摂っていると、聞き慣れた声が
掛けられた。

 「あっ、柴崎!今日は遅いんだねー」

顔を上げると、定食のトレイを手にした郁と手塚が立っていた。

 「あんた達こそ、遅いじゃないの」

 「まあねー」

笑いながら郁が柴崎の隣に座り、手塚が柴崎の向かいに座った。

3人でテーブルに着くとき、いつの頃からかこの配置になっている。

 「こんな遅い時間にお昼ご飯食べたら柴崎、晩ご飯が入らないん
  じゃないの?」

郁が割り箸をパキンと割りながら言う。

 「あんたは全然、影響無さそうねー」

柴崎が味噌汁をすすりながら言うと、郁がケラケラ笑った。

 「お昼ご飯と晩ご飯は、別腹」

勢い良く食べだした郁だが、ふと箸を止めた。

 「あ、そうだ!あのね。柴崎オススメのケーキ屋さんに注文した
  篤さんのバースディケーキ、キャンセルすることになったんだ」

 「あら?どうして?」

郁が堂上の誕生日には国分寺の実家に行くことになったと告げると、
柴崎がちょっと考える様子を見せた。

 「あのお店ね、アイスケーキも美味しいのよ。こっちに変更したら?」

 「おおっ!柴崎、ナイス・アイディア!」

郁が箸を持っていない左手でVサインを出した。

 「やっぱり、こっちはこっちでお祝いしたいもんねー」

郁がゴキゲンで食事を再開する。

 「結婚して初めての旦那サマの誕生日。二人きりで祝えなくなって
  残念だったわね」

柴崎が何気なく言うと、郁が食べながら手を振った。

 「えー。それは全然ヘイキ!だって最初は柴崎たちを呼んでお祝い
  しようと思ってたんだもん。でも、篤さんが照れて嫌がりそうかなって」

確かに堂上は嫌がりそうだが、それは "照れて" なんかじゃナイだろう
なぁ...と、柴崎と手塚は同時に思った。

夫の心、妻知らず。

二人がそんな言葉を思い浮かべていると、そんな様子には全く気付か
ない郁が当たり前のように言う。

 「だって、篤さんが生まれてくれた日だもん。たくさんの人にお祝い
  して貰いたいじゃない?」

一瞬、柴崎は目を見開き、そして苦笑した。

 「堂上教官もまた、可愛い嫁を貰ったもんだわ」

 「ええー?」

首を傾げる郁に、柴崎が横から抱きついた。

 「こんな可愛い新妻、あたしが欲しいっ!」

 「ちょっ、ちょっと、ご飯食べてるんだってば!」

郁が箸を振り回して手加減しながら暴れていると、ふと視線に気が
付いた。

 「...柴崎、手塚が固まってるよ?」

はからずも女子寮のノリを垣間見てしまった手塚が、箸を持ったまま
口を開けていた。

それを見た柴崎が爆笑し、それで我に返ったらしい手塚が何とか立て
直す。

 「お前は笠原が大好きなんだもんな」

皮肉っぽく呟く手塚に、柴崎がにんまりと笑う。

 「あら。又、女友達にヤキモチ妬いてんの?」

手塚のぐっと詰まった様子に郁が目を丸くした。

 「へーえ。手塚って、ヤキモチ妬くんだ?結構、意外かもー」

 「あら。そんなに意外でもないわよ?この男は見た目ほどクールって
  ワケでもないから」

手塚本人を目の前にして、オンナ2人の論評は容赦が無い。

にやにや笑いの視線に耐えながら、手塚はこの場を早く離れるべく
食べることに専念した。


☆ 同期3人組ですvvv
   LaLa3月号 「LOVE&WAR」 の表紙に触発されちゃいましてネ!
   前日譚を、このメンツで書いてみました!(笑)

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