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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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お題 「乱」 ~心、乱されて~ & そして開き直りへ

昨年の11月に閉幕した 『one titles』 7月分タイトル 「乱」 に参加
させて頂いたときのSSを公開しますね。

ぢつわ私、このお題がイチバン苦戦しまして。(笑)

一応 「乱」 は 「混乱」 の 「乱」 ということで 「年下の恋人に心乱さ
れる三十路男の苦悩」 (笑)みたいなカンジになればなーとvvv

んでもなかなかエピソードが思いつかなくて...結局思いっきり
スキマSSになっちゃいました。

そんで、おまけもスキマだったりします。(笑)


お題 「乱」 ~心、乱されて~ & そして開き直りへ


正化34年の秋、堂上は当麻事件で被弾した傷が完治し、特殊部隊に
復帰した。

本来自分が在るべきところに戻って来られて嬉しい反面、一つ以前
とは違うことがある。

それは、直属の部下である笠原郁と付き合い出したことだ。

堂上は最初、自分と郁が付き合い始めたら班の編成を変えられると
思っていた。

しかし玄田からそんな話は無く、現状のままで行くらしい。

もしかして、班長としての器を試されているのか?と思ったりもしたが、
小牧に話すと軽くいなされた。

 「いや~。そこまで難しく考えなくても良いんじゃないの?そんな深い
  意味は無いと思うよ」

小牧には、堂上が恋人である郁を特別扱いなどしないことは分かり
きっていることで、信頼がどうとか以前の話だ。

"堂上 篤" という人物はそういう人間だと、特殊部隊の誰もが認識
している。

大体、堂上と郁の経緯を知っていながら堂上の教育隊に郁を放り
込んだのは玄田である。

どう考えても玄田にそこまで深い思慮は無いように思えた。

傍から見ると、玄田を始め特殊部隊の連中は公私混同をしないように
苦労している堂上を単に面白がっているだけに見えるが、それを言う
と堂上が不憫なので小牧は黙っていようと決めている。

 ***

堂上が復帰してからしばらく経った頃、国文学蔵書窃盗事件が発生し、
犯人をおびき出すため堂上班が監視を一任されることになった。

 「お前、間違ってもスカートとか穿いてくるなよ」

 「......そんなこと、分かってます!」

ふくれっ面の郁が事務室を出て行ったあと、小牧が堂上の肩をポンと
叩いた。

 「あーあ。笠原さん、つむじを曲げちゃったねえ」

 「...今の、公私混同だったか?」

堂上が郁の出て行った扉から目を離さず言った。

 「いやいや。あれくらいなら全然セーフでしょ?俺も服装については
  手塚に追加したし」

ぷりぷり怒って事務室を出る郁の後に続いた手塚が、ちらりと堂上を
振り返った。

気の毒そうな視線は、手塚には分かっていたようだ。

 「まあ、笠原さんには通じてなかったみたいだけどね」

 「...通じなかったのが良かったのか、悪かったのか...」

堂上はため息を一つつくと、椅子にどっかりと座った。

そのとき、事務室内に苦笑するような雰囲気が漂ったが堂上は気付か
なかった。

 ***

武蔵野第一図書館にて発生した国文学蔵書窃盗事件は、特殊部隊・
堂上班所属の笠原郁士長の活躍により無事解決を見た。

その夜、小牧が酒持参で堂上の部屋に転がり込んでいた。

 「今回は俺のおごりだから。まあ、お詫びとして受け取ってよ」

言いつつ、ビール半ダースが差し出される。

 「お詫び?何の詫びだ?」

怪訝な顔の堂上に小牧がにっこり笑った。

 「堂上の彼女に新たな二つ名を進呈してしまったお詫び」

 「...ああ、あれか」

すでに今回の事件のあらましと郁の所業は基地中を駆け巡っていた。

 「何だか随分尾ひれが付いちゃったみたいで、申し訳なくて...」

そう言いながら郁の顔を思い出したのか、小牧が軽い上戸に入って
いる。

 「お前、言ってることとやってることが違うぞ」

堂上は呆れたように言うと、ビールを1本開けた。

 「ごめんごめん。でもホント、笠原さんって楽しくて良いねえ」

笑いながら言われ、堂上が憮然としてビールを煽る。

 「他人事だと思いやがって」

そっぽを向いた堂上に、ようやく笑いを収めた小牧が真面目な顔を
向けた。

 「お前だけじゃないよ。俺なんか10歳も年下の彼女に振り回されて
  いるんだから」

堂上がビールを持ったままチラリと小牧に目をやった。

 「そうは見えないが。毬江ちゃんは年の割りに落ち着いているし、
  お前は余裕で付き合っているように見える」

小牧が苦笑した。

 「こと恋愛になると年齢差なんか吹き飛んでしまう。彼女のことに
  なると心が乱されてばっかりだ」

 「...お前がそんなことを言うなんて意外だな」

自分の弱みは見せない小牧が、こうも自分の心情をあけすけに話す
のはめずらしい。

 「これもお詫びと受け取ってくれたら良いよ」

小牧が2本目のビールを開ける。

 「堂上の場合、部下でもあるから平静を保つのは俺より大変だろう
  けど」

すると、堂上が手にしていたビールを一気に最後まで煽り、ベコッと
握りつぶした。

 「あんな、何をしでかすか分からない相手に冷静でなんかいられ
  るか!」

小牧がくすくす笑う。

 「お互い、年上の男の余裕を持ちたいもんだね」

仏頂面の堂上が頷いた。

 「全くだ」

この夜はこんな風に更けて行った。

 ***

翌日、案の定郁は特殊部隊ではからかわれ、見知った同期には
「いよっ!ブラッディ笠原!」 と声を掛けられ、散々な一日だった。

「あたし、今回はちゃんと功労者なのに!」 という郁の主張は
「顔に返り血を浴びて笑う女」 というインパクトに打ち消され、
元々高かった知名度が更に郁の名を知らしめることになった。

課業後、堂上が更衣室の近くの通路で待っていると肩を落とした
郁がとぼとぼと歩いて来た。

堂上に気付くと、嬉しそうに小走りで近づく。

 「堂上教官、待っててくれたんですか!」

 「ああ。手柄を立てた部下にメシでもおごってやろうと思って」

 「わーい!やったあ!」

郁がぴょんぴょんと跳ねて喜ぶ。

そのときふと、郁の顔が曇った。

 「でも堂上教官、ヤじゃないですか?あんな異名を持つ彼女なんて」

 「アホウ!」

堂上が優しく郁の頭を撫でた。

 「お前は立派に務めを果たした。胸を張って良いんだ」

郁がえへへと照れたように笑う。

 「でも、あんまり心配させるようなことはするなよ?」

郁が首を傾げた。

 「それは部下としてですか?彼女としてですか?」

...お前はっ!どうしてそう、いきなり核心を突くんだっ!

"年上の男の余裕" は、一体どこだ?

ぐっと言葉に詰まった堂上がぺちんと郁のおでこを叩いた。

 「行くぞ」

 「堂上教官、ひどーい!」

背を向けて歩きだした堂上に郁が不満を鳴らす。

すると、不意に堂上が立ち止まって唸るように言った。

 「...両方だっ!」

堂上は郁を振り返ることなく再び歩き出し、郁は満面の笑顔で堂上の
後を追い掛けた。

Fin.


そして開き直りへ

堂上と郁が付き合いはじめて迎えた、最初の正月。

堂上班は元旦から三日というゴールデン休暇が割り当てられ、明日
からいよいよ勤務という夜のこと。

いつものように小牧が堂上の部屋に酒持参で訪れていた。

 「へえ、笠原さんを家族に紹介したんだ?」

 「まあ、成り行きだったがな」

同じ頃、女子寮では郁と柴崎が休暇中の報告会をしていたが、やはり
男子寮でも堂上と小牧が休み中の出来事を話していた。

 「それにしても笠原さん、可愛いこと言うねえ」

小牧がつまみの乾き物に手を伸ばしながら苦笑した。

"一番欲しいものは、もっとキスがしたい"

酔っぱらった郁が寝言で言ったセリフだ。

 「そんなこと言われたらもう、彼氏としてはたまんないね」

 「...まあな」

存外にしみじみとした口調で言われ、堂上が思わず小牧を見返すと、
小牧は何か思い出すような目をしていた。

毬江と何かあったのだろうか。

堂上が 「お前...」 と言い掛けたが、すかさず逸らされた。

 「で、彼氏としてはどうするの?」

 「どうするもこうするも。寮生活をしている限り仕方がないだろう」

 「何、言ってんの。みんなやってるでしょ?」

小牧はあっさり言ったが、もちろん堂上とて寮生同士のカップルの中
には共同区画で逢い引きをしている者が居るとは知っている。

けれど、それを自分達がやるというのは又別の話だ。

 「しかし...ソレを目的にあいつを夜中に呼び出すってのは...」

確かに堂上の性格では抵抗があるだろう。

しかも相手はあの郁だ。

渋る気配を見せる堂上に小牧がからかうように言う。

 「やせ我慢も良いけど、意地の張りどころを間違えないようにね」

図星を突かれて、堂上は仏頂面でビールを煽った。

Fin.

 ☆ そんで最後の一押しが 「郁ちゃん酔っ払いに抱きつかれ事件」
   だったのではないかと!
   郁の 「キスがしたい」 から開き直り宣言まで間が空いたのは
   堂上サンにもそれなりに葛藤があったんじゃないかなって、
   思うのですvvv

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コメント

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りかさん、こんにちは☆

そうか〜小牧からの後押しがあって、夜のお呼びだしが始まったんですね(⑅˃◡˂⑅)
スキマSS大好きです!
堂上さんは仏頂面でごまかしてるけど、常に郁ちゃんに振り回されっぱなしですよね笑
で、振り回されてる堂上さんを見るのが楽しいえびです♪

楽しいお話でした〜(≧∇≦)
ではまた☆
えび

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