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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
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有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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堂上郁について 萌絵より

今回の図書館SSは 「堂上郁について 萌絵より」 です。
萌絵とは 「別冊Ⅱ」 に登場する、郁に憧れているという
「安達萌絵一士」 のことです。
相も変わらず芸のナイ題名ですみません...(笑)

ふっふっふ~
ロッカさんより、イラストを頂きました!
明日アップしますのでお楽しみにvvv


堂上郁について 萌絵より


本が好き。 だから図書館に就職したい。

そんなふうに、ただ漠然と思っていた。 あの人に出会うまでは。

でも今は、本を守りたいと思う。 あの人と一緒に。


 ***


 「待ちなさいっ!」

その凛とした声は、武蔵野第一図書館の玄関ロビーに響いた。

 「えっ?」

そのとき萌絵は帰ろうと正面玄関に向かっていたが、その声に
思わず足を止め、振り返った。

その瞬間、走って来た何者かに思い切り突き飛ばされた。

 「キャッ!」

そのまま床に倒れこもうとした萌絵を、柔らかい手が抱き止める。

 「大丈夫?」

顔を覗き込まれて、萌絵は声も出せずにただ頷いた。

その女性は萌絵をそのまま床に座らせると、いきなりダッシュした。

あっという間にその姿が玄関の外に消えた。

萌絵は立ち上がると、慌てて後を追いかけ外に飛び出した。


武蔵野第一図書館は正面玄関から外に出ると、広い前庭が
広がっている。

そして、正面玄関から正門へ真っ直ぐに道が伸び、その道の
左右対象に噴水のように水が張ってある空間があり、その
真ん中には噴水ではなく、開いた本の形のオブジェが鎮座している。

辺りを見回すと、リュックを背負った若い男が真ん中の道を走って
いるのが見えた。

そして、その男の向かっている先にスーツ姿の男性が二人
待ち構えていた。

その若い男は進行方向に二人が居ることに気付くと、いきなり
Uターンして、先ほど萌絵を助けてくれた女性に向かって走り出した。

彼女が構えて男を待ち受ける。

すると突然、若い男は持っていたリュックをオブジェに向かって
放り投げた。

 「ああっ!」

萌絵が思わず叫んだそのとき、彼女はオブジェに向かって飛び、
リュックを掴むと、思い切りそれを通路の方に投げた。

そして、その勢いは衰えることなく、自分はそのまま水の中に
落ちる。

落ちた音と共に、水が高く跳ね上がった。

彼女が水の中から立ち上がったときには、すでに若い男は
取り押さえられ、スーツ姿の背の高い方に確保されていた。

背の低い方が彼女に手を差し出した。

 「おい、大丈夫か?」

 「あたしは大丈夫です。あの、本は...」

彼女はその手に摑まりながら尋ねた。

 「無事、回収した。けどお前、あんまり無茶すんなよ」

 「いやもう、身体が勝手に」

彼女がえへへと笑い、彼がため息をついた。

水から這い上がった彼女がびしょ濡れのスーツの上着を脱ごうと
する。

それに気付いた彼がギョッとして止めた。

 「アホウ!ここで脱ぐな!」

 「えっ、上着だけですよ?」

彼が仏頂面のまま自分の上着を脱ぐと、彼女の頭に被せる。

 「早く着替えて来い。風邪引くぞ。犯人は俺と小牧で連行する」

そう言うと、彼はさっさと行ってしまった。

彼女は頭に被せられた上着を肩に掛け直すと、ふと気が付いた
ように萌絵に視線を向けた。

目が合うとニコリと微笑んだ。

そして 「怪我はない?大丈夫だった?」 と声を掛けて来た。

 「はい、怪我はありません。大丈夫です」

萌絵が答えると、びしょ濡れの彼女は 「じゃ、気をつけてね」 と
手を振って、萌絵の前から歩き去った。


あの人は誰?

背が高くて、姿勢が良くて、スラリとして、まるでモデルみたい。

そんな凛々しいのに、その笑顔はとても人懐こい。

そして、本を守るために、迷わず真冬の水面にダイブした。


遠巻きに見ていたギャラリーの中に見知った図書館員の姿を
見つけて尋ねた。

 「あっ、あの、今の方どなたなんですか?」

 「あ? ああ。今のは特殊部隊の堂上三正ですよ」

その中年の男性図書館員は気軽な感じで答えてくれた。

 「えっ、特殊部隊なんですか!今の女性が!」

 「そうですよ。ああ見えて、新隊員から抜擢されて特殊部隊入り
  した新鋭なんですよ。彼女は」


 『 図書特殊部隊所属 堂上三正 』


いつかきっと、私も彼女みたいに...

このとき、萌絵の心は決まった。


 ***


次の春、萌絵は以前からの希望通り関東図書隊に採用された。

ただひとつ違っていたのは、第一志望が図書館員から防衛員に
変わったことだ。

練成教育期間中、萌絵は手塚三正の監督する班に入れられた。

憧れの堂上三正の班になれなかったのは残念だったが、
手塚三正と堂上三正は同じ特殊部隊で同期だという。

それならば、きっと話せる機会は来るはず。

そして普段から手塚教官には堂上教官のファンだとアピール
してある。


 「私のこと、覚えていますか?」

 「私、貴女みたいな防衛員になりたいんです」


彼女にそう伝えたい。


そんなある日。

萌絵は隊員食堂に向かおうとして、手塚と郁が立ち話を
しているのを見掛けた。

あっ! 手塚教官と堂上教官が話してる!

ちゃーんす!!!

萌絵は二人に走り寄る。

 「手塚教官!」

萌絵は、息を弾ませながら二人の前に立った。

手塚が郁に意味深な視線を投げて、萌絵を紹介する。

 「あー、こいつは俺の班で安達一士だ」

萌絵がピシッと敬礼する。

 「安達萌絵一士です。堂上教官とお話出来て光栄です」

郁が敬礼を返す。

 「訓練は厳しいけれど、頑張ってね」

正面から顔を合わせても、郁の表情は全く変わらなかった。

ああ、やっぱり私のこと、覚えてなかったか。

萌絵は内心かなり落胆したが、これからだと気持ちを持ち直す。

 「私、ずっと堂上教官に憧れていました。特殊部隊入りを
  目指して頑張ります!」

萌絵は内心で今の決意表明に付け加える。

必ずそばに行きます。待ってて下さいね? 堂上教官!

そんな萌絵を郁が痛そうな顔で見返し、萌絵は郁がナゼそんな
表情をするのか分からず首を傾げた。

そして、アコガレの堂上教官の顔覚えが壊滅的だということを
萌絵が知るのは、もう少し後のこと。


 ☆ ウチのSSでは随分前に登場していた「郁に憧れている
    女子隊員」ですが、やっと名前が分かりました。(笑)
    ちなみに、武蔵野第一図書館の前庭はアニメを参考にしました。


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