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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

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有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
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小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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ジュエル・ボックス 恋人Ver.

今回の図書館SSは 「ジュエル・ボックス 恋人Ver.」 です。

時期は正化34年の12月頃。
堂郁が付き合い始めた年の冬です。

何だか久しぶりに図書館に戻って来た気分ですvvv


ジュエル・ボックス 恋人Ver.


昔、心の中に一つの箱があった。

厳重に鍵を掛けている開けてはならないその箱を、壊して
こじ開けたのは、中にしまっていたはずの宝石だった。

宝石の名前は 『 笠原 郁 』

我ながら。

今となっては苦笑するしかないほどの頑なさだったと思う。


 ***


今日は特殊部隊の 「忘年会」 という名目の呑み会である。

いつもやってる呑み会とどう違うのかと問えば、それはきっと誰にも
答えられないだろう。

何はともあれ、特殊部隊ご用達の店で座敷の個室を借り切って、
戦闘職種系大男の集団が羽目を外して呑むワケで、そんな魔窟
には店員すら用が無い限り近づくことはない。


宴も終盤に突入した頃。

郁の姿が見えない。

堂上は視線を巡らして郁を探すが...やはり居ない。

目立たないよう出来るだけさり気なく立ち上がり、目星を付けていた
衝立の後ろを覗いてみる。

...居た。

郁は衝立の裏側に座り込み、身体を壁に寄り掛からせていた。

一応、目はうっすらと開いている。

 「あ...堂上教官」

郁が赤い顔をしてへらっと笑った。

 「今日は二次会、出席して下さいね。あたしちゃんと帰れますから」

今日の郁は確かに起きてはいるが、目がとろんと潤んでいる。

 「お前、寝オチ寸前じゃないか。1人で帰れるわけないだろう」

渋い顔で答えた堂上に、郁が言葉を継いだ。

 「あ、今日は進藤一正が一次会で帰られるそうですから...」

すると、堂上はますます仏頂面になった。

 「お前は万が一にも他のヤツに寝言を聞かせるつもりか?」

今まで半分夢うつつのようだった郁が、急に目が覚めたように
叫んだ。

 「えぇっ!あたし、寝言言うんですか―――っ!」

 「お前、今まで知らなかったのか?」

本気でビックリしている郁に、堂上の方も驚いた。

 「だって! 柴崎は今までそんなこと、一言も!」

あの柴崎がこんな面白いこと、郁本人に言うワケが無い。


ふと気が付くと、あれだけうるさかった喧騒が静かになっている。

イヤな予感がして衝立から顔を覗かせると、座敷に居る全員の
注目がこちらに集まっていた。

その視線がにやにや笑いだったのは言うまでも無い。

顔を巡らせた堂上と玄田の目が合った。

しまった! と思ったときはすでに遅く。

 「ほほう。そうか。笠原は寝言を言うのか!」

 「ちっ、違いますっ!そうじゃなくてっ!これはコイツが寝オチして
  負ぶって帰るときの話でっ!」

玄田の意味深な笑いに、思わず反射で言い返してしまった。

 「そうか! "そう" じゃ無いのか!」

 「堂上、墓穴掘ってんぞー」

周囲の爆笑に堂上は憮然と黙り込む。

こうなったらもう、何を言っても無駄だ。

 「笠原、帰るぞ」

堂上は郁の腕を強引に引いて立たせ、郁は慌ててコートとバッグを
引っ掴んだ。

そして、背中を追いかけて来る笑い声を遮断するように、堂上は
座敷の戸をパシンと閉めた。


 ***


店を出ると、堂上が郁の前で背を向けてしゃがみ込んだ。

 「ほら」

 「えっ、今日はいいですよ。あたし歩けますから」

寝オチしたときはいつも負ぶわれているくせに、意識のある状態
では抵抗があるらしい。

 「いいから早くしろ。この体勢は恥かしい」

それでもまだ躊躇している様子に

 「郁?」

名前で読んだ。

すると気配が動いて、郁がそっと堂上の背中に負ぶさった。


 ***


 「あっ、あの。やっぱりあたし歩きます」

両手で堂上の肩を掴んでいた郁が恐る恐るのように言う。

 「何だ今更。いやに殊勝だな」

からかうように言うと、郁はふくれっ面で堂上の頭に自分の額を
こつんとぶつけた。


郁が箱の中に納まっていてくれるような女では無いことなど...
分かってる。

でも、たまにはこうして自分の手の中に閉じ込めていたい...
ときもある。


堂上に降ろす気が無いことが分かると、郁は身体から力を抜いた。

肩を掴んでいた手が首に回され、胸の上で組まれる。

そして郁の頭が堂上の肩にこてんと乗せられた。

預けられた身体の重みが心地よい。

しばらくすると、耳元で寝息が聞こえてきた。


.....どうじょうきょうかん。


 「何だ?」

それに返事は無かった。

寝言か...


ずっと前、郁が特殊部隊に入隊した頃。

こんな風に郁を負ぶって寮まで送るのはいつものことだったが、
そのときの寝言は衝撃だった。

あのときの帰り道はとても長く感じられた。

今日も同じ道なのに、もうすぐ基地に着いてしまうのが惜しいと
思ってしまう。

郁を背負った堂上は、更にゆっくりと歩いた。


 ***


そんな堂上と郁の後ろに。

一次会を終えた進藤が歩いていた。

堂上と郁を追い抜くわけも行かず、郁を負ぶってゆっくり歩いている
堂上に追いつかないよう、何とか距離を保っている。

 「こんなことなら、二次会に行けば良かったな」

思わず知らずため息をついた進藤に、堂上が気付くことは無かった。


 ☆「ポエマーどじょ」 に語って頂きました!(笑)
    ↑
    (たくねこさん命名) vvv
   
   取り合えずブックレット1冊に 「ネタバレ感想&SS1本」 を
   セットで書いて来ましたが、それも次で終わりです。
   くすん。淋しい... 

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手が届いた!!

ちょうど最近 「ジュエル・ボックス」を読み返していたとこで、なんだか感動です!
あの時は「壊して開けるなアホゥ!」と言っていた堂上教官が素直に受け入れてる!
よかったよかった・・・

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