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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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「初めて」 その前

今回の図書館SSは 「「初めて」その前」 です。

前回は 「結婚式の前日」 のお話でしたので、そんじゃ
「初めての前日」 はどんなだったのかなーと思いましてvvv

郁Ver.& 堂上Ver.です。


「初めて」 その前


 「しっ、柴崎。あたし明日の夜、外泊するからっ!」

それは、未だ肌寒い早春の頃のこと。

いつものように二人してコタツに座って、柴崎はファッション雑誌を
めくっていた。

その声に柴崎が顔を上げると、郁が照れ隠しかコタツ布団に顔を
埋めていた。

でも、その顔が赤くなっていることは耳が真っ赤なので分かる。

郁はそのままでしばらく待ったが、柴崎のリアクションがない。

不審に思い恐る恐る顔を上げると、柴崎は携帯を持ち、
ちゃかちゃかと何やら操作していた。

 「ナニやってるの?」

郁が首を傾げて尋ねると、柴崎はしれっと答えた。

 「んー。堂上教官に 『おめでとう』 って、祝福のメールを一発!」

 「ギャーッ!!!お願いだからそれだけは止めて――!!!」

泡を食った郁が柴崎に掴み掛かった。

勢い余って二人、こたつの脇に倒れこむ。

 「...ったぁ――」

 「ごっ、ごめんっ」

華奢な柴崎の上から慌ててどけようとした郁を、柔らかな腕が
抱きしめた。

 「純粋培養純情乙女・茨城県産も、とうとう収穫されるか」

 「またもう...農作物みたいに言うな―」

言っていることに反して、郁のその口調は弱い。

聡い柴崎は郁のかすかな不安を感じ取っていた。

 「大丈夫よ。堂上教官はあんたがあんただから好きなんでしょうしね。
  いつも通りの笠原郁で行きなさい」

柴崎が郁を抱きしめたまま、その背中をポンポンと叩く。

 「うん。いつも通りのあたしで行く」

そう言うと郁はゆっくりと起き上がり、そして柴崎の手首を取って
引き起こした。


郁に引き起こされながら、柴崎は思わず感慨にふけっていた。

柴崎は、堂上がこれまで上官として恋人として、郁をどんなに大事に
してきたか知っている。

それはもう、眩しいくらいに。 もどかしいくらいに。

そしていつか、そんなに遠くない未来。

きっと郁は寮を出て、既婚者用の官舎に移るのだろう。

あの朴念仁と一緒に。

これまで二人の恋をずっと応援して来たし、祝福もするけれど。

でも、そのときが来ても 「寂しい」 なんて、口に出しては絶対に
言わない。

あの朴念仁に負けたような気がするから。


 「ごめんね。大丈夫だった?」

郁の心配そうな顔に柴崎が我に返り、笑顔で手を振る。

 「大丈夫、大丈夫」

ほっと息をついた郁が笑って言った。

 「あー、また手塚に怒られるとこだった」

柴崎が怪訝な顔をして郁を見返す。

 「何で手塚が怒るのよ?」

 「う~ん。何でだろうね?」

クスクス笑う郁に首を傾げた柴崎だった。


 ***


その晩、いつものように小牧が酒をぶら下げて堂上の部屋に
来ていた。

ビールの半ダースケースをコタツの上に置くと、堂上の方へ
ずずっと押し出す。

 「ささ、どーぞ。些少ながら、お祝い」

 「何の?」

不審げな顔をした堂上に、小牧がにやにや笑う。

 「堂上、明日外泊だって?」

顔をしかめた堂上がぶっきら棒に返す。

 「何でお前、知ってんだ?」

 「まあ、分かるよ。同じ班なんだし」

コイツに隠し事は出来ないのか!

 「笠原さんと?」

 「俺が他の誰と外泊するってんだっ!」

不機嫌ヅラの堂上が面白くて、小牧がからかい口調で尋ねた。

 「ご感想は?」

堂上はしばらく考え込み、やがて真顔でポツリと言った。

 「長かった...」

小牧が思わず吹き出した。

 「なっ、何だっ!お前が訊いたんだろうがっ!」

赤くなっている堂上に、小牧は笑いながらごめんごめんと手を振る。

 「いや、冗談のつもりだったんだけど...まさかホントに答えるとは
  思わなくっ..て...」

上戸が入った小牧に、堂上はふて腐れたように横を向いて頬杖を
突いた。

 「まあ、確かに長かったよね。笠原さんと再会してそろそろ4年
  だっけ?」

何とか笑いを収めた小牧が 「お祝い」 から1本取り出すとプルタブを
開けた。

 「堂上ってホント、ガマン強いよね」

 「それはお前こそだろう?」


確かに自分も、毬江と付き合い始めてから本当の恋人関係になる
まで長かった。

しかしそれは毬江がまだ未成年で手が出せなかっただけで、
自分のケジメというか、毬江ではなくこちら側の事情だ。

しかし、堂上は違う。

3年もまどろっこしい状態を続けた挙句、ようやっと手に入れた
恋人。

しかも彼女は二十代も半ばを超えた大人の女だ。

けれどその堂上の最愛の恋人は、初めて叶った恋に戸惑っていた。

だから、慣れていない彼女の気持ちが自分に追いつくのを、堂上は
待っていた。

それはもう、辛抱強く。

そしてやっとここまでたどり着いたのだ。


小牧が指輪のはまった左手の薬指をかざした。

 「お互い、女に振り回される人生ってのも悪くないって思わない?」


郁と毬江。

郁は背が高くスレンダーな体型。 戦闘職種に相応しい無鉄砲な
性格だ。

毬江は小柄で愛らしい容姿だが、中途失聴のハンデを克服しようと
する強い意志を持つ。

外見は対照的だが、どこか似ている二人。

そんな彼女達に、堂上と小牧はどうしようもなく魅了される。


 「ああ、そうだな」

答えた堂上も 「お祝い」 に手を伸ばし、1本開ける。

堂上と小牧はどちらともなく缶ビールを持ち上げると、カツンと音を
立てて重ねた。


 ☆ いつも通りの笠原郁は、ブラもいつも通りだった模様。(笑)


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コメント

小牧教官と同じところで吹き出しましたー!
「初めて」が周囲にバレバレって(笑)
周りが温かすぎる!!

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