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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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郁ちゃん、同窓会に行くの巻

今回の図書館SSは 「郁ちゃん、同窓会に行くの巻」 です。

ぢつわ 「郁ちゃんが同窓会に行くお話を」 と、リクエストして
頂きましてvvv

そんで、時期は 「夫婦」 にするか 「恋人」 にするかと考えたの
ですが...ココはひとつ、斜め上を突いて(笑) 「上官&部下」
時代にしてみました。

ジュエル・ボックス 郁Ver.です!

ホントはね、コレ明日アップするつもりだったんですケド、今日
ウチのSSにたくさん拍手して下さった方がいらしてvvv

ありがとうございました!


郁ちゃん、同窓会に行くの巻


それは小牧の査問騒動も落着し、関東図書基地も以前の落ち着きを
取り戻した頃。

いつものように寮で柴崎とくつろいでいると郁の携帯が鳴った。

携帯を手に取って開くと、着信相手の名前を見た郁がちょっと目を
見開いた。

すぐに着信ボタンを押す。

 「うわ~ 久しぶり!元気だった?」

相手は郁の高校時代の同級生で、一番仲の良かった女子だ。

ひとしきり話して携帯を切った郁に柴崎が声を掛けた。

 「どうしたの? 何て?」

 「今度、高校んときの同窓会やるから帰って来いって」

 「茨城で?」

 「うん」

郁にとって高校時代の同窓会は初めてだ。

迷っている風情の郁に柴崎が笑って言った。

 「行って来れば良いじゃない。有給、有るんでしょ?」

 「うん。有給はまだたっぷり残ってるんだけど...」

言いよどむ郁に、柴崎がワケ知り顔で頷いた。

 「ああ、実家ねー」

やはり茨城に帰って来ているのに、実家に顔を出さないワケには
行かないだろう。

 「同窓会は夜に有るんでしょ? 日帰りじゃキツイわよねえ」

となると、実家に泊まることになる。

 「う~ん」

しばらく思案顔の郁だったが、公休と有給を組み合わせて1泊2日
の日程で茨城での同窓会に参加することに決めた。

有給を堂上に申請すると 「そうか、気を付けて行って来い」 と
あっさり許可を出してくれた。

けれど、そのあとに真顔で 「お前、くれぐれも呑みすぎるなよ」 と
付け足された。

隊での呑み会でいつも堂上に面倒を掛けている自覚は有ったので、
郁は小さく 「ハイ」 とだけ答えておいた。


 ***


結局、実家には同窓会の前にちょっとだけ顔を出すことにして
ビジネスホテルに予約を入れた。

「何で家に泊まらないの?」 と、母の寿子は不満たらたらだったが
「みんなでホテルに泊まって徹夜で語り合うことになってる」 と
言って何とかごまかした。

同窓会の会場に着くと 「郁!久しぶりー」 「おー 笠原、元気
だったか?」 と口々に声を掛けられる。

久しぶりに会う同級生達は、みんなそれなりに社会人の顔になって
いた。

宴もたけなわになり、当時は誰が誰を好きだったかとか誰が誰に
告白したとか、昔話に花が咲く。

 「郁、そう言えばあんた、図書隊の助けてくれた恩人って人
  には会えたの?」

今回の同窓会の幹事であり、郁の高校時代にイチバン仲の良かった
女の子が軽い調子でそう言った。

郁は、この友人には書店で検閲に遭ったことを話していた。

瞬間、イヤだなと思った。

多分酔っているからだろうけど、こんな酒の肴みたいにあの人の
ことを話されたく無い。

 「ううん。会えてないよー。だって顔も覚えてないんだもん。
  それより今は仕事が大変で。上司がすっごい厳しい人だから」

郁としては話を変えるために上司の話を振ったつもりだったが、
みんな就職してそろそろ1年近くになる。

今までは仕事を覚える為に必死だったが、そろそろ不満も出る頃だ。

 「あっ、ウチも上司が横暴でー」

 「俺んとこの直属の上司も、下には高圧的なくせに上には
  へつらってんだぜ」

郁の言葉を皮切りに、何やら上司への愚痴大会の様相になって来た。

 「郁の上司って、どんな風に厳しいの?」

いきなり話を振られて郁は口ごもったが、何となく上司がどんなに
厳しいか言わなければならないような雰囲気だ。

 「えーと。蔵書損壊犯を捕まえ損ねてビンタされたりとか」

女子が一斉にどよめいた。

 「ええっ!女の子に手を上げる上司なの?」

 「信じらんなーい」

思いも寄らない方向に取られて、慌てて言葉を探した。

えっ! 違うの。 そうじゃなくて。 あれは油断したあたしが
悪かったの。

しかも、堂上教官はあたしを庇って怪我までして。

けれど郁が口を開く直前、静かな声が響いた。

 「でも、それってお前のためなんだろ?」

そう言ったのは、郁が運命の図書隊員に出会うまで憧れていた
バスケ部のキャプテンだった。

 「笠原、お前図書隊だったよな。命がけで本を守る仕事なんだろう」

そのとき思い至った。 彼は警察官だったのだと。

彼も命がけで市民を守る仕事だ。

 「そんだけお前に厳しく指導しているのは、お前に怪我して欲しく
  ないからだ」

淡々と言う彼に、場が静まり返る。

分かっていたけれど、そう思っていたけれど、他人の口から言われて
思い知った。

口では何と言っても、自分がどんなに堂上に大事にされて来たかを。

郁は彼の目を見て力強く頷いた。

 「うん、あたしもそう思う」

郁の言葉を切っ掛けに、静まっていた場に少しずつ喧騒が戻る。

郁はみんなの話に相槌を打ちながらも上の空だった。

何だか無性にあの鬼教官に会いたくなった。

顔が見たい。 声が聞きたい。 頭を撫でて欲しい。

心はすでに関東図書基地に飛んでいた。


 ***


 「ごめん。あたし帰るね」

一次会が終わってさあ二次会に流れるというときに、郁が幹事の
友人に言った。

 「えっ!今から東京に?」

 「うん」

 「何で?ホテル、取ってるんでしょ?」

 「キャンセルする。 用事を思い出したんだ。 今日は皆に会えて
  楽しかったよ」

友人の彼女は慌てて前を歩く集団に声を掛けた。

 「ちょっと、みんな! 郁が帰るって!」

どやどやと歩いていた同級生達が振り返る。

 「ええー 郁、帰っちゃうの?」

 「何だ、もう帰るのか?」

別れを惜しむ声に郁が笑顔を返す。

 「ごめんねー。 みんな、又会おうね」

すると、大きな声が聞こえた。

 「笠原、がんばれ!」

声のした方に顔を向けると、バスケ部の彼が郁に向かって親指を
立てていた。

その力強い励ましに、郁は 「ありがとー」 と手を振った。


 ***


最終の高速バスに飛び乗り、郁が武蔵境の駅に着いたのは門限に
間に合うかどうかギリギリの時間だった。

元々外泊届けを出していたので、郁はゆっくりと基地への道を
歩いていた。

一応、同室の柴崎には 「予定を変更して今日帰る」 とメールして
ある。

そのとき、郁の背中に声が掛かった。

 「笠原」

振り向くと、コンビニのレジ袋を持った堂上が居た。

ずっと聞きたいと思っていた声がいきなり聞こえて、郁の声は
ひっくり返った。

 「どっ、堂上教官っ!こんな時間にこんな所でどうしたん
  ですかっ!」

すると、堂上が軽くレジ袋を掲げて見せた。

 「いや、酒とつまみをな」

堂上が郁を歩くよう促した。

二人並んで歩く。

 「お前こそ、帰って来るのは明日じゃなかったか?」

問われて郁は思わず口ごもった。

まさか堂上に会いたくなって予定を切り上げて帰って来たなんて、
本人に言えるワケが無い。

 「えっ、えっと。その予定だったんですケド...」

ごにょごにょと呟く郁に、堂上が言葉を被せた。

 「お前、呑んでるときは無理せず泊まって来い。もともとその
  つもりだったんだろうが」

 「はい...」

 「それに、女がこんな夜遅くに一人で出歩くな」

訓練のときには到底されることの無い "女扱い" をされて、郁の顔は
真っ赤になった。

と。

そのとき、郁が何かにつまずいた。

前のめりに倒れそうになった郁の腕を堂上がつかんで止めた。

 「何だ、お前。まだ酔ってんのか? 顔、赤いぞ」

こっ、これは違くてっ!

バスの中で一息寝て、すでに酔いは残っていない。

 「...ったく」

堂上が郁を背負うために屈もうとした。

 「いっ、良いですっ!歩けますからっ!」

 「そうか?」

郁の顔を覗き込むように、堂上の顔が近づいて来た。

ひえ――っ! 勘弁して――!!

 「やっ、やっぱりちょっと酔いが残ってるかも。でも、手を
  引いてくれたら歩けます」

至近距離に居る堂上に動揺しているのを隠すため、思わず言って
しまった。

あたしは今、ナニを言ったんだ!

すると、空いていた左手が急に温かくなった。

 「行くぞ」

堂上が郁の手を引いて歩き出す。

郁は頷くのが精一杯だった。

少し前を歩く堂上の表情は窺えないが、耳が赤いのは気のせい
だろうか。

ほんの少しの距離。

基地の正門前で手が放されるまで、二人は無言で歩いた。


 ***


郁が柴崎を起こさないようにと、そっと部屋の戸を開けると電気が
点いていた。

 「あれ? 柴崎、起きてたんだー」

郁の呑気な声に、柴崎が呆れたように言った。

 「ばっか。呑んでるあんたがちゃんと帰って来るまで、気になって
  寝られるワケ無いでしょうが。今日は堂上教官が居ないんだし」

 「ごっ、ごめん」

首をすくめて詫びる郁に

 「で、何だって予定を変更して泊まらずに帰って来たのよ?」

と、柴崎の追及は厳しい。

けれど、とても人さまに言えるような理由では無い。

郁は何とか話を逸らそうと、必死で別の話題を探す。

 「あっ、あのねっ!帰り道に偶然、コンビニ帰りの堂上教官と
  会ったんだよ」

 「コンビニ?」

 「うん。お酒とおつまみを買いに来てたみたい」

それを聞いた柴崎の顔が一瞬、なんとも言えないような奇妙な顔に
なった。

 「それ、偶然じゃないと思うわよ?」

 「えっ、何で? 堂上教官、あたしが今日帰ってくるの知らなかった
  んだから」

首を傾げた郁に、柴崎がにんまりと笑った。

 「知ってるわよ。2時間くらい前、ロビーで偶然お酒を買いに来てた
  堂上教官と会ったとき話したから」

??? 堂上教官はあたしが今日帰って来ることを知ってた?

そんでロビーでお酒を買ってたのに、わざわざ又コンビニまで買いに
来てた?

あたしの帰って来る時間に?

て、ことは...

 「えっ、えっ、えええ――っ」

 「笠原、声がでかい!」

思わず大声を出した郁を、柴崎が容赦なくはたいた。

 「ったく。 ホント、あの人はあんたに甘いんだから」

呆れた口調でも、柴崎の表情は優しい。

 「で、何で今日帰って来たの?」

どうやら逃げられないらしいと覚悟を決めた郁が観念したように
言った。

 「えーと。 さっ、里心が付いて?」

 「あんたの故郷は茨城でしょうが」

柴崎が容赦なく突っ込む。

 「なっ、何て言うかっ。 もうあたしの居場所はこっちって感じ
  なのよねっ」

郁がしどろもどろになりながらも必死で説明すると、何かを察した
らしい柴崎がにやりと笑った。

 「ああ、分かったわ。 あんたの "里心" は人に付くのね」

不覚にもその "人" の顔が浮かんでしまい、赤くなった顔を見られ
まいと郁はこたつに突っ伏した。


 ☆ 「この時期でもべた甘に出来るんだー!」 っと、弓版を
    見習ってみましたが...う~ん。甘くなったかな?(笑)

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コメント

あまい~!!!!!
堂上教官も甘々ですっ!
ずっと待ってたのかぁ・・・優しいなぁ。

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