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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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堂上郁について 手塚慧より

今回の図書館SSは 「堂上郁について 手塚慧より」 です。

先日、LaLa7月号掲載の 「LOVE & WAR」 にて 「手塚兄」 が、
初登場しましたネvvv

それを記念?(笑) して、ウチでも手塚兄が初登場です!

時期は別冊Ⅱのラスト、手柴の結婚式が終わったところからです。


「堂上郁について 手塚慧より」


今日、弟が結婚した。

相手はこの自分が一目置くほどの女性で、弟の妻として申し分ない。

そして何よりも。

最近、弟の態度が軟化してきているのは明らかに彼女の影響だろう。

こうして結婚式に自分が出席できたのも、彼女の橋渡しのおかげだと
いうことは自他に認めるところだ。

この弟の結婚は喜ばしいことで有るし、勿論祝福もしている。

...が、この機会を逃すのは惜しい。

披露宴には図書館協会の会長である父の知人も多数、招待されている。

有力なパイプの数は、多ければ多いほど良い。

披露宴が終わったホテルのロビーは、帰宅する客と二次会に繰り出す
者達でごった返していた。

そんな中、慧は有力者とよしみを結ぶべく挨拶に飛び回っていた。

あらかた挨拶をし終わったかと息をついたとき、ふとロビーの片隅で
ぼーっと突っ立っている堂上郁が目に入った。

彼女は弟とその妻の同期だ。

そして今日の披露宴で友人スピーチに立ってくれた人でもある。

誓ってこのとき、慧に悪意は無かった。

ただ、弟を "友達" と呼んだこの新婦の親友に、スピーチのお礼を
言おうと思った。

本当にただそれだけだった。

 「笠原さん...じゃなくて堂上郁さん。今日はありがとう」

声を掛けると郁がびっくりしたように目を丸くし、そのあと花の
ように笑った。

 「手塚のお兄さん! 今日はおめでとうございました」

ペコリと頭を下げたその反応は慧にとって正直、意外だった。

お礼を言ったところで多分、警戒されるだろうと思っていたからだ。

郁に対してそれだけの事をしたという自覚は有る。

 「今日のスピーチ、心がこもっていてとても良かったよ」

 「そっ、そうですか!ありがとうございます」

屈託の無い郁の様子に、慧は苦笑をかみ殺した。

これが胸に一物有ってそう演じているのなら大したものだが、
そうでないことは明らかだ。

それは賞賛されるべき資質だとは思うが、正直慧にとっては物足りない。

けれど、自分と同種であるはずの柴崎麻子にとっては違うらしい。

 「ところでどうしたのかな?こんな所で。 二次会には行かないの
  かい?」

郁の足元には二人分の引き出物の紙袋が有った。

 「明日は訓練なんで。それに隊のみんなが今日の二次会に勝負を
  賭けるってスゴイ盛り上がってるんです」

新婦の所属の業務部は、女子の多い部署だ。

 「あの勢いの中に夫婦で行くのはちょっと...」

そう言って照れたように笑った。

 「お兄さんは二次会に行かれるんですか?」

 「ああ。そのつもりだよ」

弟の所属は図書特殊部隊だ。

図書隊のエリートを 「未来企画」 に勧誘して、会員の拡大を図るのが
目的だ。

手駒は多ければ多いほど良く、しかもそれが "使える" なら尚良い。

そんな慧の思惑など知るわけも無い郁が笑顔で言った。

 「次はお兄さんの番ですね! ガンバって下さい!」

郁の無邪気なその発言に、その場の空気がピシッと割れた。

目の前の郁はニコニコ笑っている。

これが皮肉や嫌味でないことは明白だ。

手塚慧、あと数年で四十路。

しかし声を大にして言うが、俺は女に不自由はしていない!

親ですら遠慮してこの話題には触れないというのに、このムスメは
何でこんなにもサラリと口にするかっ!

そのとき、郁の肩越しに堂上が歩み寄って来るのが見えた。

その表情は硬い。

一瞬何かを考えたらしい慧が、口の中で何かを呟いた。

 「え? 何ですか?」

郁は思わず慧の方に向かって身を乗り出した。

慧はその郁の耳元に顔を近づけて囁いた。

 「そうだね。ひとつ頑張るとしようか」

その様子は傍から見ると、まるで恋人同士の内緒話のようにも
見える。

 「妻が何か?」

堂上の声に郁が笑顔で振り向いた。

 「あ、篤さん。隊長とお話済みました?」

 「ああ」

郁に対して返事はしたが、堂上の視線は慧に向かっている。

 「お兄さん、挨拶しに来てくれたんですよ」

空気の読めない郁がめっぽう明るく状況を説明する。

 「そうか」

堂上は礼儀上は全く問題無いけれど、親しみのカケラも感じさせない
型通りの挨拶をし、慧も堂上と同じような挨拶を返した。

 「それじゃ、笠原さん。またね」

慧は郁に笑顔を残してその場を後にした。

"笠原" と、郁を旧姓で呼んだのはモチロンわざとだ。

そんな慧の背後で、堂上の呆れたような声が聞こえた。

 「お前、ヤツにどんな目に遭わされたのか忘れたのか?」

さすがに堂上は郁ほど単純ではない。

 「忘れるワケないでしょ!王子様が篤さんだと知らされて、あのとき
  あたしがどんなに悩んだか!」

 「違う!そっちじゃないっ!ヤツに仕掛けられた査問のことだっ!」

ふん。せいぜい揉めるがいいさ。

言い合う堂上夫妻に、少しばかり溜飲を下げた慧だった。


 ***


その後。

慧はすぐに二次会会場に向かうつもりだったが両親につかまって
しまい、結局ホテルを出たのは堂上夫妻と別れてからすでに20分
以上経っていた。

「すっかり遅くなってしまったな」

慧が足を早めると、その先に堂上夫妻が肩を並べて歩く姿が見えた。

すでに陽は落ちて暗かったが、街灯や店からの明かりで人影の判別は
つく。

何気なく見ていて、ふと気が付いた。

なんと、堂上夫妻は手を繋いでいた。

 「おいおい...ドコの新婚カップルだよ...」

おまけに堂上が郁の手の甲にキスをしているシーンまで目撃して
しまい、どっと疲れが肩に来た。

 『 いい面の皮でした 』

それは以前、郁への手紙の中で当てこすりで書いた言葉だが、今ほど
それを実感したことは無かった。


 ☆ 手塚 慧...デリケートなお年頃vvv(笑)
   慧サンは "子どもじみた細かい嫌がらせが上手い" そうでvvv

   ちなみに「手柴ウェディング 堂上郁Ver.」とリンクしてマス。


えーと。何だかねえ...
糖分が少ないような気がしたのでおまけしてみました。(笑)
堂上Ver.ですvvv



『余計なお世話です。だって。辛くなったら言うって約束したじゃ
 ないですか』

郁が査問を受けていた頃。

手塚慧に呼び出された郁を迎えに行った自分に、郁が涙を堪えて
言った台詞だ。

そのとき堪えきれずに流れた涙を、堂上は今も覚えている。

あの頃もしすでに恋人同士だったら抱きしめて励ますことも出来た。

けれど当時、ただの上官だった自分に出来ることには限界があった。

何も言わずに耐える郁を目の前にして、どんなに無力感に襲われたか。

勿論、火器の使用を規制する法を作るのに尽力した慧を評価はして
いる。

が、それとこれとは話は別だ。

郁の戦闘能力は信頼しているし、特にその反射神経と身体能力は大した
ものだ。

でも、その性質は情にほだされやすく、そして優しい。

郁のそういうところが時に腹立だしくもあり、心配でもあり、そして
愛しくもある。

昔の俺が切り捨てたものを、まだ大事に持ってるこいつを守りたい。

そんなことは絶対に郁には言わないし、郁が知る必要も無いと堂上は
思っている。


 ***


ホテルのロビーに待たせていた郁を探して顔を巡らせたとき、堂上は
その郁と話している人物に目を留めた。

手塚 慧。

今日の結婚式の花婿であり部下である手塚の実兄だ。

この慧と郁は因縁が有り、それは決して楽しいものでは無かった。

と、そのとき慧と目が合った。

一瞬、慧が笑ったと思ったが気のせいか。

すると、郁より背の高い慧が郁に被さるように接近した。

慧に煽られているのは分かったが、それよりも郁の無防備さに
苛立った。

慧と別れたあと郁と少し言い合いになったが 「帰るぞ」 と、その一言で
打ち切る。

先に立って歩き出すと、郁が付いてくる気配がした。

背後で、郁の呟くような声が聞こえた。

 「篤さん、あたしと結婚したこと後悔してる?」

 「アホウ、何でそうなる!」

堂上が慌てて振り向くと、郁が堂上の目を見て言った。

 「あたしは手塚のお兄さんがあたしにしたことを許したわけじゃないし
  忘れたわけでもないよ?でもこうして今、あたしは篤さんの隣に
  居られる。それが一番大事なことだと思う」

しばし郁の顔を凝視していた堂上だが、ふっと表情を緩めて苦笑した。

全く、守られているのはどっちだ。

 「お前にはホント敵わない」

 「何が?」

首を傾げた郁の頭を、堂上が軽く叩いた。


 ☆ この二人にちょっかい出す輩は、漏れなく撃沈されると思われ
   ます。(笑)

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