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堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
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持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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カミツレデート その前 編

待望の有川先生の新刊が新潮社より8/20に発売されるそうです。
...が、コレ 「ストーリー・セラー」 なんですよねー

雑誌に掲載されたとき、あまりのやり切れなさに2度は読まない
だろうなあ...と思いました。(まだその雑誌持ってるケド)

でも、今回の単行本化で書き下ろしが一篇加わるそうで、コレに
賭けてみようかと!(笑)

てなワケで、帰りに予約して来ました。

あとね、装丁がすっごい素敵なんですよーvvv
もうもう、そのままインテリアとしてお部屋に飾っておきたいくらいです!


そんではね、図書館SS行きますvvv

今回の図書館SSは 「カミツレデート その前 編」 です。

時期は正化34年1月。 「危機」 と 「革命」 の間くらいです。


カミツレデート その前 編


それは茨城から戻って来てしばらく経ったある日のこと。

訓練終了後、堂上と郁は肩を並べて更衣室へと歩いていた。

最初は普通に雑談していたはずだったのに、堂上の話にだんだん
お説教が混じり始めて郁が肩をすくめた。

そのとき、更衣室のドアが見えた。

 「そっ、それじゃあ...あたしはこれで」

そそくさと女子更衣室に引っ込もうとした郁の背中に堂上の声が
掛かった。

 「笠原」

反射で郁が振り返る。

 「はい?」

それはさり気なく、サラリと発せられた。

 「そういえばそろそろお茶探しとけよ」

そのまま目の前を通り過ぎようとした堂上の上着の裾を、郁が思わず
掴んだ。

 「あっ、あの、一緒に行くの、ホントにあたしで良いんですか?」

にわかに堂上が仏頂面になった。

 「お前以外、俺が誰とカミツレのお茶を飲みに行くんだ?」

拗ねたような口調で、不意打ちの一撃が来た。

ココで堂上が不機嫌になったというコトは喜んで良いのか?

モチロン郁は "約束" を忘れたわけでは無かった。

本当はとっくに、お店も立川に見つけてある。

ただ、自分からそれを切り出して良いものか判断が付かなかったのだ。

郁がすぐに返事が出来ないでいると、堂上がやや不機嫌そうな声で
言った。

 「お前は俺と一緒じゃ嫌か?」

郁の頭が左右にぶんぶんと振られる。

堂上の顔が少しホッとしたように見えたのは気のせいか。

郁の頭に軽く手が乗せられ、ふわりと撫でられた。

 「じゃあ、頼んだからな」

これまでも頭を撫でられたことは何度もある。

けれど今触れられている手の優しさがいつもとは違う気がして、思わず
郁の胸がドキンと高鳴った。

気持ちいい...

そう思った瞬間、顔が火照るのが自分でも分かった。

 「はいっ!了解しましたっ!」

郁は赤くなった顔をごまかすかように敬礼すると、一目散に堂上の
前から更衣室に逃げ込んだ。


 ***


それは、堂上班の公休の前日という夜。

いつものように小牧が酒持参で堂上の部屋に転がり込んで来ていた。

コタツの天板の上に乗っている数本の缶ビールの中から1本を手に
取った小牧がからかい口調で言った。

 「明日、笠原さんとデート?」

あからさまに興味津々の風情だ。

堂上が仏頂面で小牧から目を逸らしたが、それが照れ隠しなのは
バレバレだ。

 「いや、まだそこまでじゃない。一緒にお茶を飲みに行くだけだ」

言ってから "しまった!" と思った。

案の定、小牧に言葉尻を捉えられた。

 「ふーん。"まだ" なんだ?」

楽しそうに突っ込んでくる小牧に、堂上は頬杖をついて顔を背けた。

 「悪いか」

ぶっきら棒に言い放たれた言葉に、小牧は 「へえ」 と目を見開いた。

 「堂上、最近何か心境が変化するようなことでも有った?」

 「何だ。それは?」

怪訝な顔の堂上に小牧が笑った。

 「いや、今までは笠原さんのことでからかうと思いっきり否定してた
  のに、今回はあっさりと認めるからさ」

自分でも気付かなかったことを指摘されて、堂上は思わず言葉に
詰まった。


 ***


堂上はもう大分前から、自分が手を伸ばしさえすれば郁に "手が届く"
かも知れないことに気付いていた。

けれど、自分の中でいろんな理由を付けてそのことから目を逸らして
いた。

 『 私は堂上教官の伝令ですから。どんな光景も最後まで一緒に
  見ます 』

茨城での攻防戦の最中に郁から言われた言葉だ。

それは堂上の心の奥底に沈めたはずの、厳重に鍵を掛けていた箱の
蓋を簡単に吹き飛ばしてくれた。

開いてしまった箱はもう元には戻らない。そして、戻るつもりも無い。

郁が自分を意識して挙動不審になるのを見るのは正直、嬉しかった。

とは言え、こっちもそんなに余裕が有るわけではない。

堅物と言われ、恋愛事に疎いという自覚は有る。

単純で、素直で、眩しいくらい真っ直ぐな郁。

そんな彼女に恋愛の駆け引きなど、例えこちらが仕掛けても通じるとは
思えない。

ゆっくりと正攻法で行くしかないと思っている。

そんな堂上の胸の中を見透かしたように小牧がニヤニヤと笑った。

カンに触った堂上が小牧をじろりと睨む。

「言っとくけど、今回は本当にデートてワケじゃないからな」

"郁とのお出掛け" を 「デートじゃない!」 と頑なに主張する堂上に
小牧がくすくすと笑う。

 「仕事でもなく、休日に男女が一緒に出掛けることを巷で何て言うか
  教えてあげようか?」

トドメを刺された堂上がヤケのようにビールをあおった。

 「お前、もう帰れ」

さすがにからかい過ぎたと思ったのか、小牧があっさり腰を上げた。

 「明日のデート、上手く行くことを祈ってるよ」

最後まで堂上をからかって行った小牧も、そして堂上も郁も。

明日、大規模なテロ事件が起き、そしてそれが図書隊を揺るがす事件に
発展するとは思いもしない事だった。


 ☆ 「革命」 で 「あんた誰?」 というくらい変わった堂上サンvvv(笑)
   郁に対しては結構 "押し" なのに、周囲のからかいに対してはまだ
   素直になれない。
   そんなカワイイ?(笑)堂上サンを書いてみたくなりました♪

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