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「Love & Love」 通販中

「Love & Love」(2017/10/8 発行)                                        通販いたしております。                                                                                                   ご希望の方はメールフォームか                                          メールアドレス rikapengin2010@yahoo.co.jp                                     にてご連絡くださいませvvv

堂郁 《童話》 アンソロジー

堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books」
堂郁 《童話》 アンソロジー 「Children's Story Books (仮)」

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りか

Author:りか
好きな作家(敬称略)
有川浩、小野不由美、荻原規子、茅田砂胡、雪乃紗衣、他。
好きなマンガ
持ってるマンガの半分くらいは白泉社コミックスです。
小説もマンガもアニメも映画もドラマも。
ハマッたら最後、何でも語ります!(笑)

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堂上夫妻 テコ入れ事件

今回の図書館SSは 「堂上夫妻 テコ入れ事件」 です。
ちなみに、この 「堂上夫妻」 とは、堂郁ではなく
堂上のご両親のことです。
「別冊 図書館戦争Ⅰ」 で 「五、シアワセになりましょう」 の
ちょっと前くらいの時期の話です。 めずらしく(笑)堂上目線です!


堂上夫妻 テコ入れ事件


デートの帰り、堂上家に寄ったときのこと。

 「ねえ篤、次のお休みはいつ?」 と、母に訊かれた。

 「何で?」

今までそんなことを訊いてきたことは無かったのに。

母はにっこりと笑った。

 「今月、父さんと母さんの結婚記念日なのよ。 静佳も呼ぶから、
  篤と郁ちゃんと、みんなで外でお食事したいなって思って」

 「わあ、結婚記念日なんですか! みんなでお祝いするなんて
  素敵!」

案の定、郁がはしゃいだ声を上げた。

 「あたしも呼ばれちゃって良いんですか?」

 「もちろんよ。郁ちゃんには是非来て欲しいの」

堂上は自分を抜きにどんどん決まっていく話に、何となく釈然と
しない思いだった。


 ***


次の公休の日。

郁が二人に贈り物をしたいと言うので、早めに出掛けた。

あちこちの店をハシゴし、郁は堂上夫妻のために 「ペアグラス」 を
用意した。

今日の食事会の勘定は、堂上と静佳の二人で持つことで話は
ついている。

これについては、6:4 にするか 7:3 にするか短い攻防があったの
だが、 「寮暮らしより1人暮らしはお金が掛かる」 という静佳の
主張に堂上が折れて 7:3 で落ち着いた。


堂上と郁が、予約をしていた日本料理店に着き座敷に通されると
すでに静佳が来ていた。

 「キャー、郁ちゃん、久しぶり! 元気だった?」

 「わぁー、静佳さんもお元気でした?」

女二人がひとしきり再会の挨拶を交わす。

そのうち、郁が 「ちょっと...」 といい置いて席を外した。

郁が戸を閉めたのを見て、堂上が静佳に問う。

 「おい、何で結婚記念日なんだ? 今までそんなもんを祝ったこと
  なんて無かっただろう?」

 「そーね。でもまあ、大体察しはつくけど」

 「何だ?」

堂上が首を傾げた。

 「篤は一体いつ郁ちゃんと結婚するのかしら?」

静佳が母の声を真似て言った。

 「....もう息子は親に干渉されるような歳じゃ無いってのに」

堂上が顔をしかめる。

 「バカね。 いい歳してるから心配してテコ入れするんじゃないの」

 「お前だって、いい歳してるじゃないか」

静佳が肩をすくめた。

 「今回あたしも呼ばれたってことは、あたしもオヤのターゲットに
  入っているってことだからね」

静佳は不敵に笑うと

 「言っとくけど、あたしは自分の保身の為なら兄貴だろうが
  売るから。 悪く思わないでね」

と高らかに宣言した。


 ***


郁が戻り、堂上夫妻も到着し、なごやかに食事会が始まった。

仲居さんが飲み物のオーダーを取り部屋を出ると、郁が贈り物を
取り出した。

 「あの、これ...お祝いです」

 「まあ、何かしら? 開けても良い?」

 「はいっ!」

包みを開けると、しゃれたペアグラス出てきた。

 「まあ、素敵。 お父さん、みてみて」

母が父に箱を掲げて見せる。

 「お父さん、お酒お好きだから。
  お母さんと一緒に使って貰えたらなーって思って」

郁がはにかんだ笑顔を浮かべた。

 「ホントに綺麗なグラスだな。ありがとう郁ちゃん」

父も満面の笑顔で郁を見て言った。

母も 「ありがとう。とっても嬉しいわ」 とにっこり笑い 「ところで」 と、
おもむろに切り出した。

 「そう言えば、篤と郁ちゃんって、付き合ってどのくらいになるの?」

 「えっ!えーと...」

いきなりの母の言葉に、指を折りながら数える郁の横から堂上が
口を挟む。

 「1年3ヶ月だ」

...いきなり言い出して何が 「そう言えば」 だ。

横で 「ぷっ」 と小さく吹き出した静佳を睨んで黙らせる。

 「まあ、もうそんなに経つの?」

母が驚いたように言ったが、どうにもわざとらしい。

 「郁ちゃん、今いくつだっけ?」

静佳が可愛く首を傾げながら問う。

しかし、これもわざとらしく感じるのは自分が魂胆を知っているから
だろうか。

 「26歳です」

 「まあ、私が篤を産んだ歳よ」

 「わぁ~ そうなんですか~」

郁は本当に楽しそうだ。

静佳は両親の関心が自分に向かないように、立て続けに郁に
話題を振る。

 「郁ちゃんって、可愛いしスタイルも良いからモテそうだよねー」

郁は慌てて片手を顔の前で振った。

 「とんっでもないです。あたし、昔っから振られてばっかりでっ!」

 「え~、でも前の彼氏とか~」

 「前の彼氏なんていません!」

郁はほとんど反射で答えた。

 「えっ!じゃあ、初めて付き合ったのって兄貴なの?」

うっ...と言葉に詰まったが、郁は顔を赤くして 「そうです」 と
蚊の鳴くような声で呟いた。

 「あら、まあ」

母が一言発したあとはなんとなく会話が途切れ、沈黙が降りた。

...この生暖かい空気がいたたまれない。

このとき 「失礼します」 と、仲居さんが次の料理を運んで来た。

助かった...

堂上が低い声で静佳に囁く。

 「お前、彼氏とか居ないのか?」

 「ノーコメント。もし居たとしても家族に気取られるようなドジは
  踏まないわ。誰かさんと違って」

自分で暴いておきながら酷い言いようだ。

静佳が一層声を低めた。

 「このオヤはね、兄貴たちがいっそ避妊に失敗してくれたら...
  くらいのこと、思ってるわよ?」

堂上が思い切りビールを吹き出した。

全員の注目が堂上に集まる。

 「堂上教官、どうしたんですか?」

郁が怪訝な顔で堂上におしぼりを渡した。

 「...なんでもない」

仏頂面で黙々とテーブルを拭きながら、不機嫌そうに答えた。

隣を窺うと静佳がにやにや笑っていて、それが堂上を逆なでする。

 「大体お前、今日何で来たんだ? 適当に理由つけて欠席すれば
  良かっただろう」

 「だって、名目が 『結婚記念日』 じゃ断りにくいし、郁ちゃんに
  会いたかったんだもん」

しれっと嘯いた静佳に、ため息をついた堂上だった。


 ***


堂上にとっては針のムシロの食事会が終わり、5人でのんびり
駅に向かって歩いた。

郁と静佳が先を歩き、楽しそうに話をしている。

最後尾を堂上夫妻が並んで歩き、その前を歩いていた堂上が
両親を振り返った。

 「親父とお袋が言いたいことは分かってるから、もう少し
  待っててくれ」

前の二人に聞こえないように低い声で言うと、

 「だってねえ...郁ちゃん、とっても可愛くていい子だから。
  篤があんまりのんびりしてると他に持って行かれるんじゃないかと
  心配で」

にっこり笑う両親に、堂上は 「そんなことは分かっているから、
ほっといてくれ」 と心で叫んだ。


 ***


 「堂上教官って、何だかんだ言ってやっぱり静佳さんと仲が
  良いんですね」

武蔵境の駅から基地へと向かう道すがら、郁がそんなことを
言い出した。

 「はあ? 一体どこを見てそんな感想がっ!」

 「だって、ずっと内緒話、してたでしょう?」

あの殺伐としたやり取りのどこから 「仲が良い」 なんて出て
来るのか?

郁は少しだけほっぺたをぷう~と膨らませた。

 「あたし、ヤキモチ焼いちゃいそうでした」

俯いてポツリと呟く郁を、堂上は思わず抱き締めた。

 「お前、めちゃくちゃ可愛い」

軽く呑んだビールの為だけでなく顔を赤くした郁が、堂上の
腕の中でじたばたと暴れる。

 「あのっ!人っ、人がっ!」

郁をこのまま外泊に誘いたい衝動に駆られたが、さすがに両親の
思惑を聞いたばかりなので、何とか自重した堂上だった。


 ☆ この約1ヶ月後 「二人で部屋を借りたい」 と提案した郁に
   「ごっこ遊び」 と失言。そいで、しつこいケンカに突入。 
   報われない堂上サン。いと哀れ。(笑)


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コメント

今日初めてこのサイトを見つけました。
おもしろくって一気に全部読みました。
ニヤニヤが止まりません^^
実家ものも読みたいです。郁の兄たちとか。
あと、特殊部隊の新人シリーズもとってもおもしろいです。

素晴らしいです

笑わせていただきました。
ああ、うちのオカンを彷彿とさせる堂上ママですね。
静佳さんのセリフに噴出しました。
うちのオカンは、姉の出産後、現役女子高生だった私に「あんたも早く孫の顔見せてね」と言い切ったつわものです。
ちなみに結婚後、3年たっても孫のできない私に「・・・、抱かれなさい。旦那様にちゃんと抱かれなさい」と道路で笑顔を見せてくれた御仁です。
あたし主体の拒否かい。

堂上ママも、つつくのかしら?(笑)
別冊2のころなんかは、きっと実家が針のむしろかもですね。
「篤、・・・子供の作り方は、知ってるのよね?」とか(笑)
天然看護師って、いろんな意味で勝てないです。

v-10これを読んで 1ヶ月思い出し笑いが止まらなくなり
友達から変人と呼ばれました(泣)
でも 理由を言えば?という顔をして・・・
面白いからしょうがないのに!!!!

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